６８話 ページ20
雲の守護者の戦闘場所は並盛中のグラウンド。
そこには有刺鉄線で囲まれた円形状の場が設けられており、八門の自動砲台が三○メートル以内の動く物体に反応し攻撃するという過酷なフィールドが用意されていた。
さらに地中には重力感知式のトラップ、所謂地雷が無数に設置されているらしく、砲台の攻撃から逃げれば逃げるほど自分を追い詰めることになる。
｢雲雀ーッファイッ！ オー！｣
｢コラ芝生頭、声が小ーせーぞ！｣
｢なぬ！？｣
いつも通りの円陣。
雲雀さんが参加するわけもなく、三人のみで形成されたそれはかなり小さかった。
｢獄寺くん今日は張り切ってるね｣
｢最初は一番嫌がってたのにな｣
からかい半分、嬉しさ半分。
私と山本くんはくすくすと笑った。
｢ったりめーだ！ １０代目がいたらきっとこうしたはずだ｣
少し頬を赤らめている。
口ではそう言っていてもまだ羞恥は残っているんだろう。
｢それでは始めます。雲のリング、ゴーラ・モスカＶＳ．雲雀恭弥。勝負開始｣
そして雲のリングをかけた戦いが始まった。
合図と同時にモスカの足にあたる部分の装甲がガシャンと動き、ジェットが吹き出る。
それを推進力に、相手はとてつもないスピードで雲雀さんに襲いかかった。
指部分からは先日ルッスーリアさんを襲った弾丸が撃ち出さる。
けれどもヒバリさんに焦った様子は見られない。
ヒバリさんはふわりと黒髪を揺らした。
……そこまでは見えていた。
気が付いたら勝負は終わっていたのだ。
転がるモスカの右腕は肩から取れ、内側の部品やら配線やらが見えている。
ピシピシと電流の流れるような音をしばらくさせた後、モスカはドオンと大きな爆発を起こした。
｢……｣
まさに圧勝。
いつの間にやらヒバリさんはリングを手に入れていてて、それを興味なさげに完成させた。
｢な……｣
｢え……｣
｢……｣
私たちも、ヴァリアーも、チェルベッロも。
皆が唖然とした表情を浮かべ目を点にしている。
それがどれだけ重要なものか知らないのか、｢これいらない｣とチェルベッロに預けてヒバリさんは別の人に語りかけた。
｢さあ、おりておいでよ。そこの座っている君｣
この場にいる人で座っていたのはただ一人、相手チームの１０代目候補、XANXUSさんだけだ。
｢サル山のボスを咬み殺さないと帰れないな｣
雲雀さんの強さに気持ちが高揚したのか、XANXUSさんは笑ってその申し出を引き受けた。
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小学7年生(プロフ) - ケダマさん» なるほど！ 時間とアイデアがわき次第ですが作ってみたいです！ わざわざありがとうございます^^ (2020年5月3日 9時) (
レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
ケダマ - 小学7年生さん» そうなですね！ アドバイスというか、私の願望()なんですけど、非日常(獄寺がちっちゃくなるみたいな)を短編にして、続編は学校行事を中心にしてみてはいかがでしょう？ (2020年5月3日 0時) (レス) id: 646688083a (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - りんこ@ゴリラじゃないさん» 下のケダマ様に対する返信と同様でございます。わざわざコメントしていただいたのにすぐにお応えできず申し訳ございません。 (2020年5月2日 19時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - ケダマさん» コメントありがとうございます。楽しそうですね！ 未来編に入ってからは戦闘しか続かないので作ってみたいとは思っています。ですが本編完結後にそういった話を作るか悩んでおりまして……。そういう訳でもう少しだけ考えさせてくださいm(_ _)m (2020年5月2日 19時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
りんこ@ゴリラじゃない - 便乗コメント失礼します！私も短編とかあると嬉しいです！日常編的な… (2020年4月30日 19時) (レス) id: a123e2cd2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小学7年生 | 作成日時：2020年4月19日 17時
