２１話 ページ23
結論から言うと、私は六道さんが自身の体に発砲した時に意識を失った。
リボーンくんが言うには、私は六道さんにマインドコントロールされていたらしい。
たしかに私がとらないような行動をとったり、逆にとりそうな行動をとらなかったり、思い当たる節はある。
私含む意識不明者や重体者は駆けつけた優秀な“ボンゴレ”の医療班によって手当が施された。
外傷は腕に刺さったガラス片による傷だけだった私は、意識が戻ったその日のうちに退院。
特に難しい話はない。
が、にわかには信じがたい話だったため、すんなりと受け入れられたわけではない。
それでも、みんな無事だったしいいか、と思うことにした。
非現実的な日常を飛び越えた私たちは、
――そしてそんな事件から一ヶ月が経過した。
今日は急遽、補習の後にみんなで遊ぶことになった。
「制服ってことはAちゃんも補習だったんですか？」
「うん。怪我はすぐ治ったんだけど事情聴取とかが長引いて、結局授業復帰はかなり遅れちゃったから」
「はひっ……！相当デンジャラスな経験をされたんですね」
沢田くん、獄寺くん、山本くん、京子ちゃん、ハルちゃん。
リボーンくんに最近仲良くなったランボくんとイーピンちゃん、そしてフゥ太くん。
そこに私を加えたかなりの大所帯で街をぶらつく。
沢田くんはランボくんとジュースを買いに行って、その後ろを京子ちゃんとイーピンちゃんがついて行った。
「ゲームセンターはこっちだよ」
「ありがとうA姉」
ゲームセンターに行きたいと言っていたフゥ太くんの手を握る。
はぐれないように、今度はちゃんと守れるように。
赤の他人のくせに過保護すぎただろうか。
少しだけ不安になり握る手を緩める。
するとフゥ太くんが反比例するようにぎゅっと手を握った。
ゲームセンターを目先に捉えたフゥ太くんはこちらを見ていない。
不安になったことが馬鹿らしくなり、私も優しく握り返した。
直後、耳を劈くような爆発音がした。
音の方に一目散に駆けつけるのは先日大怪我を負った獄寺くんと山本くん。
多分、沢田くんもだ。
大勢の人がいっせいにこちらに向かってくる。
私はハルちゃんとフゥ太くんと三人で人の波に流されるように爆発現場から遠ざかった。
押し潰さんばかりに動く人波の中、フゥ太くんの手を離さないことだけに意識を集中させていた。
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小学7年生(プロフ) - 雛。さん» 雛。様、コメントありがとうございます！そのコメントが嬉しいです〜！！ちまちま更新しますので今後ともよろしくお願いします！ (2021年12月8日 18時) (
レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
雛。(プロフ) - 加筆嬉しいです。ありがとうございます (2021年12月8日 8時) (レス) @page11 id: 9ec0000aae (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - 弥冬さん» ありがとうございます！ これからもニヤニヤしながら読んでいただけるよう頑張ります！！ (2020年4月14日 14時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - 霧菜☆紗理屋さん» そう言って頂けて本当に嬉しいです！ これからも読んでくださると嬉しいです！！ (2020年4月14日 14時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
弥冬(プロフ) - 面白くてニヤニヤが止まりません！応援してます (2020年4月14日 0時) (レス) id: 0c4007c939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小学７年生 | 作成日時：2020年4月13日 11時
