彼女が貴方を想いながら ハンター編 ページ24
芸者 愛してもらえた事
深い夜、貴方は彼女に呼び出されて赤の教会へと向かっておりました
｢すまへんねぇ...Aはん、来てくれてありがとう...」
教会に行くと貴方に気付いた彼女は、純白の花嫁衣装を纏って佇んでおりました
淋しそうに貴方に来てくれた事に感謝の言葉を言ったあと、ゆっくりとこちらへ近付いて来ました
｢この衣装ね...昔大切な人を失った後に手に入れたんよ...」
さらに近付いて自身の顔を覆う煌びやかな仮面を外すと
｢その時から...もう愛される事なんて無いまま永遠に天国にも地獄にも行かずに彷徨うと思ってたの.....
でも、貴方が愛してくれたから...
貴方が愛してくれたから、満たされたの」
細く長い指で貴方の頬を撫でながら、優しい笑みを浮かべます
窓から夜明けの光が差し始めると、貴方達の周りを優雅に舞っていた蝶達が彼女に時間が来たのを伝えるかのように消えてゆきました...
それを二人で見届けると彼女の体も段々と薄れてきて...
｢もうこんなに時間が経ったのね...」
朝日に透ける花嫁の彼女に涙を堪えながら笑顔で見届けようとしますが...
｢最後にこれだけ言わせて欲しいの...
愛してる」
結魂者 ？？？
｢よし...これくらいでいいかな｣
義足で何とか丁寧に出来たマフラー
貴方の肌のように白い糸で編んだの
まあ私の糸が白しか出せないからだけれど...
だとしても今まで編んだ編み物の中で一番の出来だわ
｢最初で最後の...真っ白なマフラー｣
今までは色々な糸も混ぜていた、きっと白だけだと地味じゃないかと思ったから
でも最後の贈り物は、本当の私の色を見てほしかったから
本当の私を...見てくれた貴方にだけ...
｢それじゃあ気付かれないようにAの部屋の前に、マフラーを置きに行こうかな...
そしたら私は...｣
私は、
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烏丸雅@カラス(プロフ) - ユウカさん» 毎度遅くなりすみません！喜んで頂けて嬉しい限りです！ (2021年2月24日 18時) (
レス) id: ee1ca5de66 (このIDを非表示/違反報告)
ユウカ(プロフ) - 烏丸雅@カラスさん» ありがとうございます！！！写真家最高です！ありがとうございます！！！(号泣) (2021年2月24日 18時) (レス) id: dc42226376 (このIDを非表示/違反報告)
烏丸雅@カラス(プロフ) - 花子治さん» 作者としてこれ程嬉しい言葉はありません、多少自分では小難しいかったり分かりにくくなっていないか心配になるので励みになります！またポストマンは手紙での意思疎通をする設定なので手紙での隠された意味を考えるのが楽しいです、前作にもそのような話があります (2021年2月20日 22時) (レス) id: ee1ca5de66 (このIDを非表示/違反報告)
花子治 - 改めて読みましたが、これほどまでに感動した小説に出会ったことがありません。失礼ながら、私の推しはポストマンで彼なら言いそうだなあと思い、泣きました。そして、烏丸雅さんの小説をこれからも愛読させてもらいます。 (2021年2月20日 22時) (レス) id: 50e2765398 (このIDを非表示/違反報告)
烏丸雅@カラス(プロフ) - いえいえ！斜め読みなのですが、”tomodatiwoonegai”と読めます...ローマ字くらいしかちゃんと伝わってあとから来る人に意味が分からない方法が思い付かずすみません！その後”彼らが貴方を想いながら”を読み返すと少しだけ感動するかもしれません... (2021年2月20日 22時) (レス) id: ee1ca5de66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：烏丸雅@カラス | 作成日時：2021年1月16日 22時
