6話 ページ7
男「とはいえ、人に迷惑をかけにクリーンな自 殺が私の信条だ。
だのに、君に迷惑をかけた時点でそれはこちらの落ち度、何かお詫びでも・・・」
男は「ふむ」と考え込んでいる
フラつきながら立ち上がると男の思考を遮るように大きく腹が鳴った
敦「ぐううううううう〜〜〜〜〜〜っ!」
(も・・・・もう、ダメだ・・・・・)
ふらついていると、男が「おや?」というような顔をした
男「空腹なのかい?少年」
敦「実はここ数日、何も食べていなくて・・・・・」
敦が腹を抑えながら小さな声で白状すると
『ぐうううううううううっ〜〜〜〜〜〜!!!!!』
先ほどよりも大きな音がなり、思わずのけぞりそうになる
自分の腹か____とも思ったが今度の音の出所は目の前の男の腹かららしい
男「奇遇だな、実は私もだ」
男は恥ずかしがるようなそぶりも見せず、むしろ胸をはるようにしていった
敦「それじゃあ!」
敦はパッと顔を輝かせて身を乗り出した
お互いに空腹ならば、行くべき場所は一つ・・・旨いものにありつける場所だ
男「ちなみに、財布は流されたようだ」
男はコートの両のポケットをヒョイっとひっくり返す
出てきたのは流されていたときに紛れ込んだらしい小さな蛙だけで、あとは雫が垂れるばかりだ
敦「えぇ〜そんなぁ・・・・!」
敦はガックリして項垂れる
空腹の文無しが一人から二人に増えたところでどうしようもない
ほんとうに、どうしてこう、ついてないことばかり起こるのか___
そう、力なくため息をついた時だ
今度は短いです、すいませんm(_ _)m
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しお(プロフ) - とても面白かったです!文才ないって言ってたけれど、そんなことない!最高です! (2021年5月26日 22時) (レス) id: 1e137b7116 (このIDを非表示/違反報告)
咲太郎 - とても面白いですね (2021年5月12日 18時) (レス) id: a3f4336cb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:孔雀 | 作成日時:2021年5月8日 16時