844話 誰だ？ ページ50
火神「おい 大丈夫か？」
未だにぶら下がるAに駆け寄る
貴方「えぇ」
パッと手を離し、床に降りた
貴方「おっとっと…」
火神「おっと」
後ろから火神に支えられた
貴方「ごめん ちょっとスピード出しすぎたみたい(苦笑」
火神「いいや 良いダンクだったぜ」
貴方「！ ありがとう(微笑」
第４Ｑ 残り５分１１秒
【洛山：９２ 対 誠凛：９０】
・
根武谷「ふざけんな！」
赤司の胸ぐらを掴み、睨む
根武谷「何だ小学生でもとれるようなたりぃパスはよ！
ここに来てんなのが通ると思ってんのか！？
いい加減にしろよ！赤司テメェ！」
赤司「……」
ブーーーーーッ
根武谷「！」
『白 タイムアウトです』
根武谷「(ﾁｯ」
葉山や実渕達も赤司を少しも見る事なくベンチに戻って行った
黛「……」
・
そんな様子をベンチから見ていたAと黒子
火神「黒子？A？」
貴方・黒子「……」
・
白金「(信じられん…
赤司とはここまで脆い選手だったのか…！
点差が縮まっただけなら動じる筈はない
だが揺らいだ原因はあの３人に勝ちを決定づける切り札を破られた事だ
その多大な精神的ダメージがもたらしたチームの不協和音
このままでは…)
メンバーチェンジだ 赤((」
黛「ちょっと待ってください」
隣に座っていた黛が立ち上がり、赤司を見下ろした
黛「無様だな」
「「！！」」
先程赤司を責めていた根武谷達までも驚きを隠せなかった
黛「慰めたり励ましたりすると思ったか？
しねぇーよそんな事
あんだけ偉そうな事言っといてお前こんなもんか？
俺にはそうは思えないんだけどな
屋上で初めて会った時とはまるで別人だ
つーか誰だ？お前」
赤司「！！」
その言葉を問いかけられた瞬間、赤司の心臓音が強く響いた
赤司(僕は誰だ？
僕は誰だ？
僕は誰だ？
僕は…僕は…)
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作者名：宝石姫
| 作者ホームページ：http://krarebo2/kazama-hirot
作成日時：2022年2月20日 0時
