Part17 ７人目は新一年生 (ページ21)

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815話　道具ページ21

黛は走りながら斜め後ろを走る赤司を見た

その目は何か疑うような視線だった

・

〜回想〜

黛『赤司…？』

赤司『玲央達の言う通り先程のプレーは失態だ

下げるのが当然の選択だろう』

黛『……』

赤司『…だがお前の力はまだ必要だ

下げたりするものか』

黛『！？』

赤司『洛山の勝利の為に期待しているよ』

〜回想終了〜

・

ゾーン状態の火神を前に冷静に周りを見る赤司

そして後ろにはパスが来るように構えた黛の姿

それに赤司は気づき、横目で見た

だが、その仕草は火神も気付いていた

火神「ボールが消えた…！？」

貴方「慎ニ先輩！」

小金井「！」

バンッ

ボールをキャッチしたのは小金井がマークに付いていた実渕だった

シュッ

小金井は手を伸ばすが実渕の打ったボールには届かなかった

ピーーーーッ

「「「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ！！」」」

【洛山：７１対誠凛：５２】

火神(今のはまさか…！)

小金井「ミスデレクションオーバーフロー！？」

黒子「いいえ少し違います」

小金井「？」

黒子「黛さんは何もしてません

黛さんは今視線を集めやすくなっている

そこに赤司君が火神の視線を誘導したんです」

貴方「あれは黛さんの力じゃない

赤司くんの力

赤司くんはもう黛さんを信用していない…」

小金井「！」

黛は絶望した目で赤司を見ていた

赤司はそんな黛を見る事もなく冷たい目をしていた

・

紫原「可能性とかやる気とか

赤ちんがそんなふわふわしたものに頼ると思う？

今更あの人に何も期待してないよ

一方的に利用してるだけだねパスを通す道具として」