Part17 ７人目は新一年生 (ページ12)

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806話　立ち上がれないページ12

今吉「４つ目もう下げるしかないな…」

高尾「あっちゃぁ最後は会場で見届けたいのだよとか誰かさんが駄々こねるから感傷もこそこそに駆けつけたのに…」

緑間「こねてないのだよ」

高尾「そりゃないッスぜ… 日向さん」

緑間「確かに目に余る愚行だったな

だがそれでも彼を責める事は出来ないのだよ

それほど勝ちたかったのだろう」

「「……」」

緑間を他のレギュラー達が唖然して見ていた

緑間「何か？」

高尾「いやまさか真ちゃんからそんなセリフが出るなんてなぁ…」

緑間「どういう事なのだよ！」

・

笠松「俺達に勝ってここまで来たライバルだ

誠凛びいきで見てたんだがな

ここまでか…」

黄瀬「いや…かろうじてだけど…

まだ最後の希望残ってるッスけど…」

・

バンッ

火神はAからパスが回り、キャッチした

そして目の前にいる赤司を睨みつけた

赤司「まだだよ誠凛

僕が手を緩めるとしたら君達が完全に絶命した時だけだ」

誠凛側全員が息を呑んだ

火神はフェイクを織り交ぜて赤司を交わした

その時、赤司はエンペラーアイを使用した

バンッ

火神「！？」

赤司はボールを叩き、火神から奪った

・

黄瀬「ゾーンの扉は如何なる時も無常

すがる者に開くことは決してない」

ブーーーーーッ

「黒タイムアウトです」

「「「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ！！」」」

今吉「ファイナルが必ずドラマチックとは限らん

大本命があっけなく勝つのもまたファイナルや

もはや完全に心も折れた

希望の光は全て消えた

誠凛はもう立ち上がれん」

・

「「………」」

試合に出ていたメンバーはベンチに深く座り、俯いていた

誰もが絶望し、希望を無くしていた

・

赤司『何か答えは出たかい？』

黒子「まだ見つかりません

でも僕はもう逃げない

そしてAと一緒に歩き続ける

それだけは決めました』

赤司『(ﾌｯ』

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