もう一冊の友人帳 part4 (ページ8)

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A達はそのまま帰り道を進んだ
藪の中からはカエルの鳴き声が聞こえていた

貴方・夏目「「？？」」

ある物が目に止まり、足を止めた
それは不自然な程にキラキラと光っていた
太陽の光が反射している訳でも無かった
２人は少し気になって近寄った
光っていたのは蜘蛛の巣でカエルの足が巣に絡まっていた
それでカエルの鳴き声が聞こえていたのだ

貴方「あ…」

Aは鞄の中から小さいハサミを出し、蜘蛛の巣を切った
するとカエルは脱出し、飛んで去って行った

ガリガリッ

貴方・夏目「「？？」」

変な音が聞こえ、横を見ると…お札の貼られた紐で縛られた妖が大きな口が動いていた
その方からは長い髪の毛と手足が見えていた
妖が妖を食べているようだ

貴方・夏目「「あ…！」」

夏目(妖怪が…妖怪を食べてる…！)

「人の匂い…我を見たな？」

白い瞳がA達に向いた

妖「食ってやる…食ってやる！」

ビュッと妖の体が一部分だけ鞭のように呼びてきた

夏目「うわぁっ！」

貴方「キャァッ！」

それはAと夏目の腕に絡みついた

夏目「離せ！」

貴方「離して！」

２人が振り払った
夏目はAの手を握り、走り出した

妖「逃げても無駄だ！
食ってやるぞ小僧！小娘！食いに行くぞ！ヌハハハハハッ」