もう一冊の友人帳 part4 (ページ30)

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～夕方～

in神社

民子「(ﾆｺﾆｺ」

両手をそれぞれ両親と繋ぎ、お祭りに来た民子

民子「あ…まだちょっと早かったね」

お客さんも少なく、まだ開いている屋台も少なかった

母「そうね
…あら？」

黄色の巾着の重しものに気付き、拾った

父「何だ落とし物か？」

民子「あたし届けてくる！」

母から巾着を受け取り、案内所のテントへと走った

・

笹田「落とし物ね？
分かりました預かっておきます」

巾着を民子から受け取った笹田

民子「よろしくお願いします！」

笹田「ご苦労様あのこれ落とし物だそうです」

「はい」

民子はそっと息を吐き、両親の元へ戻ろうと歩き始める

ニャンコ先生「ﾆｬｯ」

民子「？」

猫の鳴き声のようなものが聞こえ、民子は足を止めた
見た先にはロープでぐるぐる巻になっているニャンコ先生

ニャンコ先生「！」

民子「猫ちゃん！どうしたの！？捕まっちゃったの？」

ニャンコ先生「ﾆｬﾆｬｯ」

民子「何か悪い事したの？」

ニャンコ先生「ﾆｬﾝﾆｬﾝｯ」

慌てて首を横に振って否定する

民子「よしっ民子が助けてあげる！」

急いでロープを外し始めた
少しして笹田が戻ってきた

笹田「…？……あっ！逃げられた！」

見た先にはニャンコ先生を縛ったロープだけが残されていた
その頃、民子はニャンコ先生に繋がったロープを持って走っていた
ニャンコ先生は体を地面に擦られながら痛がる
民子はそんな事気づかずに走り続ける