もう一冊の友人帳 part4 (ページ24)

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十三章　秋の夜宴ページ24

in山

葉が色づき、紅葉になった秋
夏目とAはニャンコ先生を探して歩いていた

夏目「先生ー！」

貴方「ニャンコ先生ー！」

夏目「まったく…何処行ったんだようわっ！」

ドサッ
夏目が何かに足を取られ、転んだ

夏目「イテテテテ…ッ」

貴方「貴志大丈夫！？」

夏目「あ、あぁ…っ」

貴方「ニャンコ先生ホントに何処に行ったのかしら
七辻屋に行く抜け道があるって言ってたけど…道らしい道なんか無いけど…」

貴方・夏目「「！！」」

２人はその山から街が見下ろせた
木々の葉が紅葉やイチョウへと変化し、綺麗な景色になっていた

夏目「良い天気だな」

貴方「そうね(微笑」

・

ニャンコ先生「夏目とAの奴めしっかりついて来いと言ったのにしっかり逸れおってからに」

田んぼと田んぼの間を歩いていた

ニャンコ先生「仕方ない５秒くらい待ってやるか
いーちにーさーん…！？」

ズルッ
手の下になっていた葉が滑り、坂を滑り降り始めた

ニャンコ先生「あぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」

ガサッ
凄い速さで滑り落ちてとうとう山から飛び出した
ガコーンッ丁度その場にいた人とぶつかった

田沼「いってぇ…っ」

ぶつかったのは田沼だった

田沼「？」

ニャンコ先生は倒れ、目を回していた

田沼「なんだ猫か脅かすなよ」

ぶつかり合った肩を押さえ、立ち上がった

田沼「あれ？このブサ猫…夏目と水樹ん家の…ニャンニャン先生だっけか？
ニャンニャン先生大丈夫か？」

ツンツンッと木の棒で頬を突く

田沼「ニャンニャン…何か恥ずかしい名前だな
ポン太でいいか？
おいポン太起きろ！コラッポン太！」

ニャンコ先生「ニャンコ先生だー！」

急に目を覚まし、大声で怒鳴った