もう一冊の友人帳 part4 (ページ15)

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in藤原家

Aと夏目が気づかれない間に二階に上がろうとする

塔子「あら？2人ともどうしたの？その腕」

夏目「木の枝で引っ掻いちゃって」

貴方「帰り道に転んで怪我したんですけど私も貴志も大した事無いので」

塔子「まぁまぁまぁ化膿したら大変」

慌てて立ち上がり、救急箱に手を伸ばす

夏目「大丈夫です！問題無しです！
ほらっ元気ですから！」

夏目は塔子が見てない間にAを引っ張って二階へと上がった

塔子「ダメよ見せてちょ…もう…(ﾊｧｧｧｯ」

・

～翌朝～

夏目「行ってきまーす」

貴方「行ってきます」

バタンッ
玄関を閉め、腕を見た

貴方「貴志やっぱりアザ広がってる…」

夏目「あぁ…」

貴方・夏目「「(ﾊｧｧｧｯ」」

２人は手を繋いで歩き出した

貴方・夏目「「！！」」

２人は家の前に昨晩見た黒い影が立っているのを見つけた

夏目「何だかこの影メリーさんみたいだ」

貴方「確かに…」

ニャンコ先生(ミニ)「メリーさん？何だそれは？」

夏目の制服の胸ポケットから小さいニャンコ先生が顔を出した

貴方「ある女の子が別の街に引っ越す事になったのその時に大切にしてたお人形を捨てた
するとその夜遅くに電話がかかってきて女の子は電話をとった
“あたしメリーさん今ゴミ捨て場にいるの”
そんな声が聞こえてきた
女の子は怖くなって電話を切るけどすぐまたかかってくる
“あたしメリーさん今タバコ屋の角にいるの”
メリーさんはどんどん近づいてくる
そしてついには“あたしメリーさん今あなたの家の前にいるの”という電話がかかってきた
女の子は怖いと思いながら意を決して玄関を開けた
するとそこには誰もいない
誰かの悪戯だとホッとしたその時、また電話がかかってきた
その電話に出ると…
“あたしメリーさん今あなたの後ろにいるの”
…っていうホラー話よ」

そんな話をしながら学校へと向かい、その日は何事もなく学校が終わった