もう一冊の友人帳 part4 (ページ14)

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ヒノエ「いや失礼した
三篠殿が夏目と水樹が呼んでいると…」

煙管を吸い、煙を夏目の顔に吹きかけた

夏目「(ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ」

貴方「貴志…！」

慌てて煙を手で払った

貴方「大丈夫…？」

夏目「あぁ(微笑」

ヒノエ「つい興奮してしまったよ」

ニャンコ先生(ミニ)「何をする！(ｹﾞﾎｯ」

ニャンコ先生と夏目がヒノエを睨む
ヒノエは夏目の腕のアザとAの包帯を見つめる

ヒノエ「五日印だね」

貴方・夏目「「五日印？」」

ヒノエ「動けない妖ものが近くを通った奴に印を付けるんだ
印は5日間かけてそやつの精気を吸い尽くしたり主の所へ引き寄せて食べたり」

貴方・夏目「「！！」」

ヒノエ「それを繰り返して印主はいつか自由になる力を得るのさ」

その後、Aと夏目は昼間妖にあった場所へとヒノエを案内した

貴方「あれ…？」

夏目「何処から入ったのか思い出せない…」

ヒノエ「恐らく人には通れぬ道に入ってそこで印主に会ったのだろうな」

貴方・夏目「……」

ヒノエ「やれやれ…面倒だが調べておいてやるから今日はもう帰りな」

・

不安な気持ちのまま、とりあえず家へ帰宅する夏目とA

ズキッ

貴方・夏目「「……ッ」」

アザがまた傷み始めた

夏目「厄介な事になったなぁ…」

貴方「そうね…」

２人は手を繋ぎ直し、再び歩き始めた

貴方・夏目「「！！」」

目を止めた先には黒い影のようなものが立っていた

夏目「何だ？」

ニャンコ先生(ミニ)「妖ものではないな」

Aと夏目は気になりながらも前を通り過ぎた
振り返ると黒い影はまだ立っていた

貴方・夏目「「……」」