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Aと夏目は屋上へと向かって走り続けていた
そして屋上への扉の前に立った
貴方・夏目「「(ﾊｧﾊｧﾊｧｯ」」
息切れを抑え、ゆっくりと扉を開けた
すると少しの隙間から妖気が流れ込んで来た
貴方・夏目「「！！」」
目を見開いた
屋上には肝試しに参加したA・夏目・笹田以外の生徒達全員がいた
気を失い、倒れていた
そんな生徒達の側にはA達と話した妖がいた
時雨「おや？ ちょこまかと何処へ行ったかと思えば
そちらから来るとは…」
夏目「こんな事やめてください」
２人は時雨に近づき、そう言った
時雨「断る 人は嫌いだ
私をこんな怪しい妖にして冷やかすようにここへ足を踏み入れ、住処さえ奪おうとする…
決して返さぬ お前達の親が嘆き悲しむ様を見てやりたいわ」
貴方「女の子があなたに会いたがってます 校内に残ったもう一人の女の子が…
どうしてあの子に会ってあげないんです？」
時雨「君達には分からんよ 夏目殿 水樹殿」
貴方・夏目「「え…？」」
時雨「君達はレイコと綾子の縁者だろ？
友人帳を使って従わせれば良いものを…お人好しだね」
夏目「なら話が早い 名を返します」
時雨「要らぬ！」
怒った時雨の姿が若神様だった頃に戻っていく
貴方・夏目「「！！」」
ドドドドドッ
校舎が大きな音を立てて歪み始めた
時雨「解放など要らぬ！最早汚れた名など煮るなり焼くならしてくれれば良かったものを！」
貴方・夏目「「！！」」
２人にどんどん近づいてくる時雨
２人は体が固まったように硬直して動けない
ピカァァァァァンッ
急に光が夏目達の前に現れた
光を発していたのはニャンコ先生だった
光が無くなり、現れたのは紙をくわえた夏目とA
貴方・夏目((時雨様 名を返します
1人の女の子の心を支えた優しい者の名前です))
時雨「！」
フゥゥゥゥッ
夏目とAは一緒に息を吐いた
宙を舞う名前は時雨の額へと吸い込まれていった
時雨「！」
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宝石姫(プロフ) - 黒白さん» 前から書き溜めていた物なんですよ。嬉しいコメントありがとうございます！更新ペースは遅いと思いますが、よろしくお願いします！ (2021年7月31日 16時) (
レス) id: 73f8520bdd (このIDを非表示/違反報告)
黒白(プロフ) - 面白いです！書くのが早くて憧れます…頑張ってください！！ (2021年7月31日 14時) (レス) id: 31e30c7c18 (このIDを非表示/違反報告)
宝石姫(プロフ) - ぽんさん» 教えてくださりありがとうございました！ (2021年7月31日 1時) (レス) id: 73f8520bdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宝石姫
| 作者ホームページ：http://krarebo2/kazama-hirot
作成日時：2021年7月30日 17時
