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ニャンコ「(クンクンッ」
夏目「それ食ったら帰れよ」
ニャンコの前にはスイカが置かれ、2人は破れた障子を直す
ニャンコ「お前達 ここの居候か?」
夏目「うるさいなぁ ニャンコのくせに」
ニャンコ「“ニャンコ”とは何だ!失敬な!
この招き猫は本来の私の姿では無い 本来の私はそれはそれは優美な姿なのだ」
貴方「じゃあニャンコじゃないの?」
ニャンコ「だからそう言ってるだろう」
ひょいひょい
Aが前に出して来たのは猫じゃらし
ニャンコ「ニャーニャー」
声を出しながら戯れつき始めた
夏目「ニャンコじゃないか」
貴方「うんうん」
2人はスイカを食べながらニャンコを見る
ニャンコ「(ハッ ち、ち、違うわ!体がこの形に慣れてしまっただけだ!」
夏目「まぁ何でも良いから早く食って帰ってくれ」
貴方「勝手に猫を家に入れたりしたら塔子さん達が驚くわ」
夏目「面倒はごめんだからな」
スイカをニャンコの前に出す
ニャンコ「いや 帰らん」
夏目・貴方「「え?」」
ニャンコ「お前達が友人帳を持っている事が分かったからな
結界を破って貰った恩義もある
これからはお前達の用心棒をしてやるから“先生”とでも呼ぶんだな」
貴方「用心棒?これってこんなに危険な物なの?」
2人はそれぞれの友人帳を手に取り、眺める
ニャンコ先生「何だ 何も知らんのか?
友人帳にはな 夏目レイコと水樹綾子が負かした妖者達の名前が書いてあるのだよ」
夏目「名前…?」
ニャンコ先生「レイコと綾子は出会う妖もの達に次々と勝負を挑んだ
生まれながらにして強力な妖力を持つレイコと綾子は全然全勝
そして負けたものには子分となる証として紙に名を書かせた
それを綴にした物が友人帳なのだ」
貴方「この読めない字は妖怪の名前だったのね…」
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作者名:宝石姫 | 作者ホームページ:http://krarebo2/kazama-hirot
作成日時:2021年7月30日 14時