もう1冊の友人帳 (ページ48)

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四章　時雨と少女ページ48

in道

ある夏の暑い日セミが鳴いている中、Aと夏目は2人で学校へと向かって歩いていた

貴方・夏目「「………」」

夏目(小さい頃から時々変なものを見た…)

貴方「何これ？河童？」

夏目「河童…だな」

２人の目の前には道で倒れている河童がいた

貴方・夏目「「(ﾊｧｧｧｯ」」

２人はため息をついて通り過ぎようとする

河童「み、水…水ぅ…」

夏目「(ﾊｧｧｧｯ」

貴方「貴志はいこれ」

Aは鞄から水の入ったペットボトルを出した

夏目「ありがとう」

ペットボトルを受け取るとキャップを取り、水を河童の皿にかけた
半分程かけるとキャップを閉めた

河童「(ﾌｩｩｩｯ」

生き返ったように上半身を上げてた

貴方・夏目「「じゃあね/な」」

そう言うと2人は学校へと向かっていった

河童「あ…」

・

笹田「……」

・

～夕方～

in高校

笹田「夏目くん水樹さん忘れないでね」

夏目「え？」

貴方「？」

笹田「“え？”って…今夜の肝試しよ！」

貴方「あっ…」

夏目「どうしても行かなくちゃダメかな？あまり俺達気が乗らないっていうか…」

笹田「頭数足りないって頼んでるのにちょっと付き合い悪くない？」

貴方「貴志…」

ギュッ
笹田の強い言動にAが怯え、夏目の腕に抱きついて後ろに隠れた

夏目「A 大丈夫だからな」

ナデナデ
優しく微笑んでAの頭を撫でた

笹田「２人共何か大事な用事でもあるの？」

夏目「そういう訳じゃ…」

笹田「旧校舎来週取り壊すから肝試しは今年が最後なの
必ず来て待ってるから」

そう無理矢理言うと教室に戻っていった

貴方「ちょっと強引ずきない？笹田さん…」

夏目「そうだな…」

貴方「貴志…」

夏目「大丈夫俺はずっと側にいるから(微笑」

貴方「えぇ…」