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ガラッ
「ごめんくださーい」
下から扉を開ける音と声が聞こえて来た
夏目「! は、はーい!」
貴方「誰かしら? 始めて聞いた声だけど…」
夏目とAは玄関へと向かった
「ごめんくださーい」
夏目「すいません 今家の者は留守でして」
貴方「何の御用でしょうか?」
玄関まで行くと着物を着たものが立っていた
「あっ やはり 帰って来たね レイコ 綾子」
貴方「妖…!」
シュッ
A達に迫ってくると避けた2人は床に倒れてしまった
妖2「渡せ 友人帳…」
そう言って来たのは昼間巨大な妖と一緒にいた妖だった
2人は友人帳を離さぬように抱きしめた
妖1「ごめんくださーい」
貴方・夏目「「!!」」
部屋の奥から声がして現れたのは先ほど追いかけて来た妖だった
妖1「お前達…返せ!」
貴方「貴志 こっち!」
2人は慌てて外へと逃げ出すが、その後を2匹の妖は追いかけてくる
・
A達は森の中へと逃げ、走り続けた
2匹の妖は諦める事など無く追いかけ続けてくる
ドンッと夏目の背中に突然何かが飛びついた
夏目「ニャンコ先生!?」
貴方「何でここに!?」
夏目の背中にはニャンコ先生がくっついていた
ニャンコ先生「何処へ行く気だ?」
夏目「何処へって…!」
ニャンコ先生「その物陰に隠れろ」
2人は言われた場所に身を隠した
妖はその事に気づくことなく真っ直ぐ進んでいった
貴方・夏目「「(ハァハァハァッ」」
夏目「まいったな…」
ニャンコ先生「人の手に負えるものでは無いわ
さっ 良く分かったろ?だから私におくれー」
貴方「ダメ」
ニャンコ先生「なっ!?何故だ!?人間の癖に妖ものの上に立つつもりか?」
貴方「そんな事しないわ」
ニャンコ先生「じゃあ何だ?お前達にとってそう使う以外に何の意味がある?」
夏目「先生には関係ないだろ」
ボンッ
白い煙を上げ、現れたのは大きな妖 白い毛の巨大な狐のような姿をしていた
貴方・夏目「「!!」」
ガッ
2人の上に手を出し、地面に押しつけた
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作者名:宝石姫 | 作者ホームページ:http://krarebo2/kazama-hirot
作成日時:2021年7月30日 14時