もう1冊の友人帳 (ページ12)

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斑「脈あるまでと思ったがやめだ友人帳を寄越せ！」

貴方「ダメよ！これは大切な遺品なの！」

夏目「そうだ先生こそ変な事に使う気だろ！？」

斑「当たり前だそんな面白そうなもの」

夏目「なんて奴だ…ッ」

斑「早く渡せ！さもないと潰してしまうぞ！」

どんどん二人に体重をかけていく

貴方・夏目「「……ッ」」

ガンッ
夏目の拳が思わず出てしまい、斑は殴られた
顔を殴られた斑は痛みのあまり地面に座り込んで殴られた場所を押さえていた
夏目とAはその側で寄り添う

貴方「これは…この友人帳は…私や貴志にとってお婆ちゃんの大事な遺品なの
確かにお婆ちゃん達は人と上手く付き合えなかったって聞いた事がある
2人の事を覚えてる人もほとんどいない
彼女達は若くして亡くなったって…
だから唯一血縁の私達くらいは繋がりを持っていてあげたい
人事とは思えないし…」

夏目「あぁ」

斑は寄り添う夏目とAを見てレイコと綾子に似ていると思った

夏目「なぁ先生返したいんだけどどうしたら良いのかな？」

貴方「あっ私もそう思ってた」

斑「返す？」

貴方「名前妖怪達に返す事って出来るんでしょ？」

斑「アホやめろ勿体無い
それに中には凶暴な奴も多い命がいくつあっても足りんぞ」

貴方「平気よ私達には先生がついてるでしょ？」

夏目「レイコさんや綾子さんがやり残した事を俺達がやりたいんだよ
もし俺とAが命を落としたら友人帳は譲る
Aもそれで良いだろ？」

貴方「えぇ」

貴方・夏目「「力貸してくれない？/くれよ先生」」

斑「夏目 A お前達が消える時本当に友人帳貰っていいんだろうな？」

貴方・夏目「「えぇ/あぁいいよ」」

斑「良かろう見届けよう」

貴方・夏目「「ありがとう」」

斑の顔にそっと顔を寄せた