【mlslslp】はじめまして。鬼先生。【armht】

先生　7。 ページ8

サッと血の気が引いて。



『すっ、すいませんあと15分で準備します！！』


あろま『はっ？準備………』



あろまさんの言葉も聞かず、プツッと電話を切る。
慌てて動きやすい服装に着替えると、いつものリュックに財布やらスマホやら。
必要最低限の物を詰め込み、朝ご飯は冷蔵庫に入っていたラン○パックを急いで食べた。


慌ただしくドアの鍵を閉め、ドタドタとマンションを出ていく私に、近所の人は何事だ。と思ったに違いない。


＊＊＊



『ごめん、っなさい……寝て…ました…』


ゼェゼェと息をしながらも、あろまさんを見つける。
ちなみに待ち合わせ場所は全国でも有名な犬の銅像の前だった。


カメラを持ったあろまさんはむすっ、とした顔をしながら、



あろま「15分遅刻な。蛍」


『………はーい。すみません…』


と、言う。しょぼん、と反省しているとまぁ今回だけは許す。とお許しを貰った。やったね！！



……ちなみに、今日はあろまさんのさんぽに付き合う事になっていた。
"あろまさんぽ"ではない。ただ単に二人で東京をぶらぶらしよう。という物。


でも、やっぱりあろまさんはカメラを持っていた。



『……あろまさん、それで猫ちゃんいっぱい撮りましょうか。』


あろま「……何、蛍猫好きなの？」


『ふふ、実は好きなんですよー。友達とかは犬好きそうな顔してるのに。ってよく言われますが』


少し苦笑しながら私は話す。なんだよ、犬好きそうな顔って。どんな顔だよ。


そういえば。こーくんにも昔びっくりされたっけ。
え、何A猫好きなの？意外ー。って。


もう顔も覚えていない幼馴染み。私より幾つか上のお兄ちゃんだった。こーくん。その名前だけ覚えている。


まぁ、私の親が転勤ばっかりだったから、こーくんと仲良く出来たのも5年程だったけど。
……昔に指輪貰ったなぁ。アクセサリーの。可愛いヤツ。まだ家にあるかな？なんてぼんやりと考えた。



あろま「蛍、こっちこっち。お前の好きな猫ちゃん」


『えっ！？どこどこ！？あろまさん猫ちゃんどこどこ！！？』


あろま「ほら、ここ。ここ。」


ははっ、と笑いながら猫を指差すあろまさん。
私は、わぁ。可愛い。なんて言ったけど、実際。



………貴方の笑顔が頭から離れませんでした。

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