先生 10。 ページ11
『………んむ。』
未だにオムライスを食べている私を、もう食べ終わったあろまさんはジーッ、と見ている。
私は小首をかしげたが、なんとなく意味がわかると、
『あっ、急いで食べますね。』
と、告げて慌てて胃に掻き込もうとした私の手首をあろまさんはグッ、と掴む。
へぇ？と間抜けな声を出してあろまさんを見れば、
あろま「んなうまそうに食べるんならゆっくり食べろよ。」
フッ、と呆れたような、けれど優しい笑顔を浮かべて私に言う。
私はもう充分味わいましたよ、と笑い返すとさっきより少しスピードを速め、オムライスを完食した。
＊＊＊
あろま「さて、昼メシ食べたしぼちぼちぶらつくか。」
そう言いながら前を歩くあろまさんの数歩後ろを遅れて歩く。
そう言えば、腕掴まれたのも久しぶりだなぁ。ナンパとかではよくあったけど。
こう考えれば昔の事がじわりと色褪せた本を捲るように思い出せる。
確か、こーくんもこう私の手首を掴んでよく前を走ってたっけ。
私は疲れて足を止めると、今度は手を握ってそれでも前を走ってたなぁ。
ボーッ、と今では大きくなった手を見つめそんな事を思い出す。
今よりまるっこくて、幼くて、小さい手。
今はこんなに大きな少しかくばった手になったけど。
…前を走るこーくん、キラキラしてたな。
…あぁ、でも振り返った時の顔。思い出せないや。
あろま「……蛍？、手なんか見てどうしたの」
『あっ！？えっ、えと…ちょっと昔の事思い出してました。』
ふはっ、と笑いながら頭をかく。
こうよく幼馴染みがですね、私の手首を掴んで前を走ってたんですよ。と手首を指差しながらそう告げると。
あろま「…………こんな風に？」
『………えっ、………って！ちょっ速ｯｯ！！走んの速ｯｯ！！？』
グッとあろまさんは私の手首を掴んで前を走り出す。
その行動に大きく胸が高鳴ったのも束の間。
足が速いあろまさんについていけず私はアタフタアタフタ。
やばい、足もつれそう。
だけど前を走るあろまさんを見上げると。
なんでだろうか。
…とっても、とってもキラキラ輝いて見えた。
＊＊＊＊＊＊＊＊
今自分の部屋(2階)でこれ書いてるんですけど、1階のリビングで私の大好きなアーティスト、米津玄師さんのCMが流れました。
扉開けっぱだったんで、もろ聞こえて。なんで上に居たんだ、ってその瞬間絶望ですよ()うわあああああ((
夜でもハイテンション(笑)更新曖昧ですみません。
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りんご飴#@あろま厨(プロフ) - 書店員。さんの作品の殿堂率に尊敬します(笑)頑張ってください (2016年2月17日 15時) (
レス) id: 5f8f38d616 (このIDを非表示/違反報告)
詩乃(`・ω・´)♭(プロフ) - 普通に私の好きな感じの話でワロタ。更新頑張れ〜。期待させてもらいまーす (2016年1月7日 1時) (レス) id: 528f6c3446 (このIDを非表示/違反報告)
書店員。(プロフ) - 海猫さん» 返信すごく遅くなりましたごめんなさい…！！いや、大丈夫ですよ(笑)私も同じですから(笑)北海道って単語が出ただけで嬉しくなっちゃう系の人なんで(笑) (2016年1月6日 1時) (レス) id: 22e10b482d (このIDを非表示/違反報告)
海猫 - 最近、赤を見たり「あ」と聞くと嬉しくなる自分がいるｗ手遅れですかね？ｗ (2015年11月15日 16時) (レス) id: 39efb38409 (このIDを非表示/違反報告)
書店員。(プロフ) - 八福神さん» 作ったんですか！？ww私は作る勇気すら…(遠い目)そりゃGo To hellしますよw (2015年10月25日 21時) (レス) id: 22e10b482d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：書店員。
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/syotenin711/
作成日時：2015年8月27日 0時
