会社にて。[1-2.] ページ26
『フジ………フジ君よ……』
「ヒッ…ご、ごめん!!本当にごめんッて!!でも二人には伝えとかなきゃ……」
会社に着き、フジに声をかけると、大きく肩を揺らした彼は焦りながらも弁解を始める。
うん、どうやら昔からの友達みたいだったから、別に私も怒らないけれど。
『それ他の人に言って無いよね……?』
「もっ、!ももももちろん!!」
言うわけがありません!…顔が引きつってるからあんまり説得力ないけど。
まぁこれから仕事あるし、今回だけこれが勘弁しましょうか。
『……本当に次無いからね??』
「うん!大丈夫…!!………たぶん」
それでもにっこりと笑うフジに不安を感じたが、彼は彼なりに約束は(ある程度)守ってくれるしっかり者。
仲良くなり過ぎたら細かい事が抜けてたりするけど、仕方ない。
自分のデスクのある部屋に戻ろうと廊下を歩いていると、私のスマホに電話の着信が。
『……?、…ぁ、キヨくん』
スマホの液晶画面に映し出された文字を見、電話に出る。
『もしもーし』
「ちょ…ッ…!!こーすけとヒラから連絡来てたんですけど!!マジで!!
……フジが喋ったってマジですか!!!?」
珍しく敬語の上に早口なキヨくんに私は拍子抜けしてしまって。
彼の質問には、あぁ、うん…?と答えてしまう。
「ちゃんと答えろよ……」
『アッすみません。朝あったら二人に聞かれましたキヨくんがアイドル見てニヤケてないかとか、私にアイドルのポスター頼んだか?とか……』
「へーっ、よくアイツら俺の部屋に乃木坂のCDがあ………って違ぇよ!!!
なんか俺の思ってない事聞かれてね!!?そもそも俺アイドルのポスターなんて買った事ねぇよ!!!?」
『嘘だ!!』
「なんで珍しく大声出すんだよ!!!?」
若干疲れた様なキヨくんの声にある意味ニヤニヤと笑う私。
キヨくんのニヤニヤと私のニヤニヤはジャンルが違うのだよ、ジャンルが。
壁にある時計を見上げると、そろそろ勤務に入るので、二人にしかバレてない。と早口で伝え、まだ何か言いたそうなキヨくんとの通話を終えた。
『さーて、お仕事頑張っちゃいますか。』
……家で待ってる皆の為にも、ね。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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ちゃこ(プロフ) - 更新待ってました!とても面白いのでこれからも頑張ってください! (2016年10月2日 1時) (レス) id: aa2c74628d (このIDを非表示/違反報告)
どこかの神(笑) - 面白いです!更新頑張ってください! (2016年9月26日 17時) (レス) id: f534bfd0c3 (このIDを非表示/違反報告)
鏡音MOCHI - 完成したので。[1-2]の某王道ゲームの某が棒になってますよ! (2016年8月25日 17時) (レス) id: 6a72063bc0 (このIDを非表示/違反報告)
書店員。(プロフ) - 靺乃。さん» ありがとうございます!そして返信遅くなってすみません…(><)私も皆と絡ませると楽しくて書いてるのでそう言って貰えて嬉しいです(笑)まだまだ絡ませますのでお楽しみを!(笑) (2016年7月19日 0時) (レス) id: 91728adf3a (このIDを非表示/違反報告)
靺乃。 - 面白いです、皆と夢主ちゃんの絡みが見てて面白くて、無意識ににやにやしちゃいます、( (2016年7月2日 12時) (レス) id: ef3a5580a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:書店員。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/syotenin711/
作成日時:2016年1月19日 0時