【実iｼ兄i者】過去の君と、未来の私。【ky】

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『キーヨくんっ！何してるの？』

「んー？ジーフーとLINE」


片付けも済ませ(キヨくんの反対をおしきってやった、私勝利。)やる事がなくなった私ソファーに座っていたキヨくんの所へやってきた。


……まぁ、暇なら帰れ、って思うけれども。
せっかく仲直りしたし、私自身キヨくんは好きだし沢山お話したいのです。

………あ、友達としての好きですよ？


隣に腰を下ろし、画面を覗きこむ。
後ろから「えっ」なんて声が聞こえたけれど無視無視。


あ、やっぱりフジくん自分のスタンプ使ったりするんだ。
私も持ってるよー。…って、描いた本人なんだから当たり前か。


「(………楽しそうだからいっか)」

『…へーっ、マイクラの日かー。なんだかんだで遊んでるってよくツイートしてるよね。』

「始めるまでに時間がかかんだよ、そういうタイプ」


くすくす笑っているとキヨくんは色んな話をしてくれた。いいギャグを言ったのにフジくんにスッパリとカットされていたとか、面白い話を沢山。


「………あ、そうそう」

『？どうしたの？』

「A、もうちょっとこっち来て。はい、チーズ」


とん、と私の頭がキヨくんの肩に乗る。
それを気にするまでもなくカメラを向けてきたので取り合えず笑うと、キヨくんは満足そうに笑い、私の頭をわしゃわしゃ撫でる。


「仲直りした、って伝えなきゃな。あいつら心配してると思うし」

『あっ、そうだね。』


慣れた手つきでグループに移動し文字を打つキヨくん。覗こうとした今度は片手で目を塞がれた。


「グループは茶番の話とかしてるから見たらおもしろくねーだろ。だから禁止」

『…………たっ、確かにそうですね…』



「(………仲直りした。次から押せ押せで行くから、よろしく)」



……本当は違う事なんて。
普通にあり得そうな嘘をつかれたら、そりゃ信じちゃうじゃないですか。

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