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「…って、あのさ」
『うん?』
「あー…多分、忘れてるんだろうと思うんだけどさ」
『?、うん』
「終電、過ぎましたが」
ごめん、と小さく呟き目を反らす。
買い物に行ったのは近所のスーパーだったけれど、そこからキヨくんの家の距離を足してしまうと一駅分はあるのだ。
テレビを見て、談笑していたのは良いけれど、流石にこれは不味い。
迷惑極まりないし、そもそもなんでこの時間になるまで私は気づかなかった。
『ごっ、ごめん…気づかなかった私も悪いや』
キヨくんと制しつつ、どうしてこんなにゆっくりくつろいだのかを脳をフル回転させて考える。
『………あ』
「ん?」
すると答えはすぐに見つかった。
あらら、簡単じゃないか。
あれ?、だったらそっちもそっちで不味くない?
『……私がいつもこの時間までキヨくんと電話してるからだ…』
「……?………あっ、えっ?はぁ!?」
ぽつり、と独り言を呟いたのだが隣にいたのでキヨくんにはバッチリ聞こえてしまった。
本当に長いときは(ほぼ毎日だけど)大体この時間まで話す。楽しくて飽きることがないのだ。
……勿論、電話代が怖くなったのですぐにプラン変更には行きましたよ?
あー、やってしまったなー。
キヨくんに対しての申し訳無さと、自分の愚かさに頭を抱える。そして戻るのだがそれはそれでもう1つ問題があるのだ。
『( ………今日あっちのキヨくんの電話してない…! )』
確かこっちのキヨくんの家に来る前にマナーモードにしていたのを覚えている。なんでそうしたんだろ、緊張してるから?
そうだ、話している時にこーすけくんから心配の電話が入ったりして、会話が終わってしまうのが嫌だったんだ。
折角元に戻りそうだったのに、って。
『どうしよ、キヨくん…』
「え、なにが」
『あっちのキヨくんと今日電話してない…というか、今日電話する日…』
どうしよ、と聞くとキヨくんは少し考える素振りをして、私を見ると
「んー、電話して。多分心配してるだろ。いつもAすぐ電話出てくれたし」
『や、やっぱり!?』
- 金 運: ★☆☆☆☆
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西 - この方角に福があるはずです
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波菜痢 - キヨさん可愛すぎですwありがとうございます!更新頑張って下さいね! (2017年8月9日 20時) (レス) id: 92e7b0d2b2 (このIDを非表示/違反報告)
C夜(プロフ) - つ、続きをっ!!続きがきになって眠れませ((ゲフンゲフン とても面白かったです! (2017年5月26日 0時) (レス) id: 0c5dd60cdb (このIDを非表示/違反報告)
書店員。(プロフ) - 山田さん» わわわ、ありがとうございます〜!ゆっくりで本当にすみません!更新頑張りますねっ!(`'∀'´)♭ (2016年12月11日 23時) (レス) id: 91728adf3a (このIDを非表示/違反報告)
書店員。(プロフ) - 未愛さん» 返信遅くなってすみませんー!!twitterの方でも、フォローありがとうございます…!相変わらずのゆっくり更新で申し訳無いです…;;最近はとても寒いので、未愛さんもお体にはお気をつけて下さいね。(´v`*) (2016年12月11日 23時) (レス) id: 91728adf3a (このIDを非表示/違反報告)
山田 - このお話とても好きです。 これからも頑張ってください。応援してます! (2016年11月4日 0時) (レス) id: 5d5cffa5f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:書店員。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/syotenin711/
作成日時:2016年7月19日 0時