【実iｼ兄i者】過去の君と、未来の私。【ky】

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『わぁっ！ゲームいっぱい！』


キヨくんの部屋にいざ足を踏み入れてみると、リビングには置けなかったのであろうゲームがまぁあるわあるわ。


ウイイレとかちょこちょこないなー。とか思ってたら此処にあったのね。


一人でうんうんと頷いている私の後ろで、キヨくんはクローゼットから布団をひっぱり出している。


最初は十分手伝う気でいたのだが、まさかの布団の在処は私の手の届かない上に鎮座していまして。

どうしても身長が高いキヨくんにそのまま任せるしか選択のない現状になったのでまぁ、丸投げ致しました！


ゆっくりじっくりとゲームを眺めていると、今はネットでも在庫がある事を見つけるのが難しいものや、そもそもネットからも消えかけ、存在自体を見つける事が困難な物もちらほらと見かける。


そんな物のひとつひとつを恐縮ながらも手に取り内容を読み、ゲームをやりたいという好奇心に少し浸る。


衝動はあるけれど、キヨくんのだし、見れただけで十分。
そう思えば感情もゆっくりと落ち着いてくれる。


そうやって私は私で充実をしていると、あっという間に布団を引っ張り出し敷いてしまった(これは手伝いたかったのだが。気づかなかった自分を殴りたい。)キヨくんが私の名前を呼ぶ。


『わ、私も布団敷くの手伝いたかったのに…！？』

「別に自分が寝る分だからいーよ。ありがと」

『いやいやいや！折角私が寝る布団を引っ張り出してもらったのに全部は＿＿＿＿＿＿＿ん？』

「んん？」


お互いの食い違いに口を開く。
しかもキヨくんなんか顔をしかめて、「お前何言ってんの？」オーラをありありとかもし出してるのだ。いや違うの！？！？


『い、いや…私が寝る布団でしょう？』

「なんで客を布団で寝かせんだよ。普通ベッドだろ？」


いやその思考はちょっと分かんない。

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