Q2:2年がメインの先輩 ページ3
赤司side.
男子バスケ部の顔合わせの日。
(女子も一緒だとは聞いてたが、まさか2年生がメインとはな)
俺はそんなことを考えながら、先輩達の前に立つ。
俺が立ったのはセミロングの先輩の前だった。
「1年には自己紹介から始めてもらう。赤司征十郎!前へ!」
「はい」
監督の言葉で、俺は前に出る。
「本日から男子バスケ部に入部します。赤司征十郎です。よろしくお願いします」
俺はそう言うと頭を下げた。
拍手が起こり、顔を上げるとセミロングの人は男子バスケ部に顔を向けている。
(俺は見てないのか?)
ふとそう思うが、「優しそうな子じゃん。良かったね」と男子バスケ部に声をかけた。
その声をかけられた相手を見ると、キャプテンらしい人物が俺を見ている。
「ああ……ま、今後の結果でどうするかは決めるがな」
「うわ……あまり厳しくしすぎないでよ?」
彼女は苦笑しながら呟くと、書類に名前を書いていく。
おそらく、彼女に割り当てられた仕事なのだろう。
それから、時間が余り俺達は練習に入った。
___Aさんside.
男子バスケ部の新入部員達と顔合わせを終え、私は書類に目を通していた。
書類には名前をはじめ、ポジションも記載されており、誰がどこに着くか、または変更の有無も項目にある。
(まさか時間が余ったからって、練習に入ると思ってなかったけど……これはこれでアリかな)
私はそう思いながら、監督に書類を差し出した。
それから私は体育館を一足先に退出させてもらい、教室へと向かった。
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作者名:アマユリ | 作成日時:2021年11月20日 16時