始めまして、皆さん。久しぶり、裏切者達。 (ページ43)

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９－１　始めまして、皆さん。久しぶり、裏切者達。ページ43

トントン様についていきながら軍の中を進んでいく

どこまで行くんやろ
しかも、ここ３階じゃん
一階にはたくさん人が居たんにここは少ないな
位が高い人が上にいるって感じなんかな？
てゆーか１階の人達にめっちゃにらまれたんやけど…
ほんまなんやねん
胴と首を泣き別れにしてやろうか

少々物騒な事を考えているとトントン様が少し大きい扉の前で止まる
扉の横には‘食堂’と書かれている
そして中からは笑い声や怒っているような声が聞こえてくる

なに？
ここ、動物園？

tn「じゃあ、ここで待っとってな」
夢「はい」

なんかトントン様の顔が引きつっていた気がする
もしかして、顔に出てた？
やっべ
失礼な事してもうた
ま、いいや
これからもっと失礼な事言うし
中の声ちょっと聞いてみようかな

？「お、トントン連れて来たんか！」
？「女慣れしてないのに凄いやんｗｗ」

成程
トントン様は女慣れしていないのか
だから、目が僕の方を向いていなかったのか

tn「お前ら覚えとけよ」
？「ねぇねぇ、可愛い子やった？」
tn「黙れや！連れて来るから静かにしいや！」

やべ来る

僕が扉から少し離れると丁度トントン様が扉から顔を出し、手招きする

tn「A、入って来て」
夢「はい」

行きたくないぃぃ!!
…行くか

中に入ると殺気や期待等の目線を向けられる

何故に殺気？
ま、いいや

夢「初めまして、皆さん」

ペコっと頭を下げる
そして、偽りの笑顔を貼り付けて続きの言葉を告げる

夢「久しぶり、裏切者共」

この言葉に顔を歪める者
殺気をより強く向けてくる者
不思議そうにする者達
訝しげに見つめてくる者達
色々な反応をしてきた
たとえおかしいと思われようといい
僕はこの言葉を告げた事に後悔していない
僕は初対面の人に疑念の目を向けられようと後悔しない
これが君達の事を嫌っている(君達の事を大切に思っている)僕の出した答えだ

…ごめんね