君の彼氏になりたい (ページ23)

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利用してよ。俺のことページ23

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渡辺side

言ってしまった。
弱みに付け込んでるみたいで最低だな、俺

でも目の前で他の男の事を思って泣いてるAをほっとけないのと同時に、Aを泣かせる男にめちゃくちゃ腹が立った。

俺ならこんな思いさせないのに。

出会って数日でこんなにも人を好きになることがあるなんて自分でもびっくりしてる。
一目惚れだったしこうなる運命だったのかもしれないけど。

好きだ、と伝えてから一切Aの反応がない

渡「俺の独り言だと思って聞いてくれればいいよ」

そんなこと思ってないのに、保身に走る俺

『翔太は本当に優しいね。翔太が彼氏ならきっと毎日幸せなんだろうなあ、』

渡「今言う？それ。笑」

それはどっちの意味？成功？失敗？

『最低な人だけどすぐには忘れられないよ』

渡「じゃあさ、Aに振り向いてもらえるように頑張るから思う存分利用してよ。俺のこと」

何言ってんだ俺。

『そんなこと出来ないよ』

渡「なんで？俺はこれからもお店に遊びに行くし、Aがしんどい時はすぐ駆けつけるよ」

『あたしは翔太に何も返せないよ...』

この言葉で既に俺の恋愛は終わった気がしたけど、ここまで言ったのにこんな所で諦める訳ねぇから

渡『Aはいつか絶対俺のこと好きになるよ』

そうなって欲しいという俺の願望と、決意表明みたいなもん。

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