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おいおい

俺がいくらキスマイフット2であって
直訳すれば 俺の足に2回キスをしな
だからって

王様みたいに人に向かってこんなに足を突き付けてもいいものかよ

無駄にソワソワするってば

そんな俺にお構い無しの彼女は

「足の指も綺麗ですね」

なんて言いながら甘皮の処理をしてくれる

あまかわって言うんでしょそしてその道具はニッパーだ
俺だって少し勉強したんだよ


「桜木さんがAって...言ってました」

「ああ 名前ですねそれ」

「ですよね」

そんな事はわかっている

なんとなく呼んでみたかったんだ
しかも呼び捨てで

「にかさんは本名ですか?アイドル名ですか?珍しいですよね」

アイドルってバレてるやん
別に隠してたわけじゃないけど

「いや 正式名称は二階堂高嗣ですよ」

右足が終了して少し横に移動した彼女の動きが一瞬止まったのを見逃さなかった

「なに?」

「あ... 知人と同じ名前だったので...」

「まあ普通の名前ですからね」

知人って知り合いって事だよね?
ふうんそうなんだ


黒のカーディガンの下は白のノースリーブで
そこに秘められている脇が俺をそそる
自慢じゃないけど脇フェチなんだ

それと同じくらいに隠されているマスクの中身に興味があった

この体制で雑誌を読む振りをしながらそんな事を考えている俺ってかなり変態じゃない?


施術が終わって帰る時に
この仕切りの中で勇気を出して言ってみた

変態だと思われてもいい言ってみないと何も始まらないじゃん

小さく息を吸い込んで

「マスクしていない顔が見たいんです...けども」

絶対いま顔赤い
いや耳も首も熱い


目が少しばかり大きく開いてからその目が柔らかくなった

「また来店してくれたら見せましょうか」

くそう 商売上手だなあ
このやろう

「来ますッ予約しますッ明日ッ」

まだ爪が伸びてないですよねって軽くあしらわれて結局伸びたら予約する事になった

まあそうなるか
でも言ってみるもんだよな

かなり汗をかいたけどなかなかの達成感だ

今日はこれからサウナに行こう

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作者名:8みつ | 作成日時:2020年6月20日 23時

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