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この柳瀬が直々にぶちのめす ページ18

暫くすると、車内も静けさを取り戻してきた。
怒号が聞こえなくなるとすすり泣きが目立つようになり、それに対して文句を言う者も居なかった。
Aはひとしきり幸子の背中をさすっていたが、不意に聞こえた物音に動きを止めた。

ガタッ、ガタッ、バリン、とどんどん此方へと近づいてきている。

乗客たちは身の危険を感じたのか、Aの後ろに下がっていき、Aは音のする方の扉に近付いた。

「お姉ちゃん・・・!」

後ろに張り付いたままの幸子に、Aは固い声で言った。

「・・・大丈夫です。幸子ちゃん、はやく後ろに・・・」






しかし、言い終わるまえに扉は壊された。
大破した扉の破片は飛び散り、乗客から悲鳴が上がる。破片の一つは、幸子を庇ったAの背中に突き刺さった。

「・・・うっ、ぐあああぁぁあ!!」

痛みを逃がすには、大声で叫ぶしかないというのはAの持論だ。

幸子の恐怖に怯えた顔はあまり見たいものではないけれど。



「うわっ、声が大きい・・・はしたないよ、A。」

「・・・・・・いつも・・・イケメン相手に『ふえぇ怖いよ』っていってる・・・貴女には言われたくなかったよ、如月。」



Aにとっては、たとえ死んでも許せない、如月星羅がそこにいた。



「まったく、いつになったら人のために動くのをやめるの?Aは。」

「あなたみたいな『自覚していない悪』がいなくなるまで、ですね。」

進化の可能性→←泣いてもいいよと云ったって。


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メイデーア - 初コメ失礼します!この作品めっちゃおもろいですね。ちな、私は夢主ちゃん大好きなんで如月さんは嫌いサイドです。すんません。中也さんに何故如月さんを好きになったのかとか聞いてみたいです★ (4月6日 20時) (レス) @page34 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
タピオカパン(プロフ) - うっす、タピオカパンです。この度なぜか作品ページに飛べなくなったので、別名義で再ログインしました。ご迷惑おかけして申し訳ありません (2020年8月6日 14時) (レス) id: cfe55cf157 (このIDを非表示/違反報告)
タピオカパン(プロフ) - Yukiさん» コメントありがとうございます!見てくれるだけでも励みになりますので、お気になさらず!・・・でも登録してくれるとうれぴーです! (2020年6月28日 11時) (レス) id: cfe55cf157 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 面白いです!ログイン出来ないのでお気に入り登録できないんです(´;ω;`)更新待ってます!応援してます! (2020年6月28日 1時) (レス) id: f9f48108ec (このIDを非表示/違反報告)
タピオカパン(プロフ) - 鮎さん» ありがとうございます!たまに生存確認してやってください(-ω-)/ (2020年6月21日 15時) (レス) id: cfe55cf157 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:タピオカパン | 作成日時:2019年9月20日 15時

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