お腹が空いた女の子 ページ16
「・・・さて、手分けして爆弾の解除にかかるよ。」
すがすがしい笑顔で笑う与謝野先生のシャツについているモノは、見なかったことにする。いいかいA、おまえは何も見なかった。
「妾は前、敦は後ろだよ。A、アンタは・・・客を頼むよ。」
「合点承知の助です。」
つかつかと歩き出すAを後目に敦が顔を引き締めていった。
「もし、敵がいたら?」
与謝野先生はあるかないかの笑顔で、叫んだ。
「ぶっ殺せ!」
確たる意思を胸に、三人は動き出す。
_________________________________
「うわぁぁん、おかぁさーん!こわいよぉぉ!!」
「おい!邪魔だどけ!!!」
「何ですって!?」
一度広がった恐怖は、よほどのことでもない限り収まらないらしい。
「皆さん、落ち着いて中央の車両に移ってください!!」
Aは必死に乗客に避難を呼びかけるが、中々奥まで進まない。
やっとのことで中央車両に集めることができたのだが、今度は不安の矛先がAに向かう。
「おいあんた・・・本当にまもってくれるんだろうな!?」
「うちには小さい娘がいるんだ!!」
「はやく何とかしてよ!!」
もう、Aの心は折れそうだった。
しかし、此処には私しかいない。私がやらねば誰がやるんだ。そのことだけを一心に声に答えた。
_________大丈夫です、私たちは武装探偵社です!!
_________落ち着いてください!今爆弾の解除に向かっています!
叫ぶAの耳に、一つの声が聞こえた。
「お腹すいた・・・。」
振り向けば、一人の女の子が据わっていた。
親はどうしたのだろうか、一人で来たのだろうか。
「あの、お嬢ちゃん。」
「・・・なに、お姉ちゃん。」
「お父さんや、お母さんは・・・?」
「さっき、死んじゃった。」
Aは、自分の息が止まる音を初めて聞いた。
泣いてもいいよと云ったって。→←ありかなしかはあなた次第ですッ!
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
153人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
メイデーア - 初コメ失礼します!この作品めっちゃおもろいですね。ちな、私は夢主ちゃん大好きなんで如月さんは嫌いサイドです。すんません。中也さんに何故如月さんを好きになったのかとか聞いてみたいです★ (4月6日 20時) (レス) @page34 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
タピオカパン(プロフ) - うっす、タピオカパンです。この度なぜか作品ページに飛べなくなったので、別名義で再ログインしました。ご迷惑おかけして申し訳ありません (2020年8月6日 14時) (レス) id: cfe55cf157 (このIDを非表示/違反報告)
タピオカパン(プロフ) - Yukiさん» コメントありがとうございます!見てくれるだけでも励みになりますので、お気になさらず!・・・でも登録してくれるとうれぴーです! (2020年6月28日 11時) (レス) id: cfe55cf157 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 面白いです!ログイン出来ないのでお気に入り登録できないんです(´;ω;`)更新待ってます!応援してます! (2020年6月28日 1時) (レス) id: f9f48108ec (このIDを非表示/違反報告)
タピオカパン(プロフ) - 鮎さん» ありがとうございます!たまに生存確認してやってください(-ω-)/ (2020年6月21日 15時) (レス) id: cfe55cf157 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:タピオカパン | 作成日時:2019年9月20日 15時