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落ちこぼれの唄 ページ1

_____これは、Aの意識の根底。自分と誰かが背中合わせに座り込んでいた。

___________ねェ、どうして貴方なんですか?どうして私は強くなれないんですか?

___________何故、貴様なのだ。どうして太宰さんに認めてもらえる。

何故、あいつが選ばれた。

どうして、自分ではなかった・・・?

____________________________

「・・・っは!!」

飛び起きるA。その衝撃でベットのわきに置いてあった林檎がころりと音もたてずに転がった。
なんだか目がひりひりして、ごしごしと擦ると手にしょっぱい水がついた。

泣いていたのか、自分は。

その間にも涙はとめどなく流れ、白いシーツを濡らした。

Aに分かったのは、それが悔し涙だったということだけだった。


誰だったっけ、あの人は。いうのもおこがましいけれど、私と少し共通点のある人。
ぼんやりとしか思い出せない黒い人に考えを巡らせていると、治療室のドアが開いた。
そこにいたのは・・・

「_______ねぇ、いい加減怪我しすぎだよ。」

「ら、乱歩さん・・・」

久方ぶりの登場、江戸川乱歩さんだった。表情のころころ変わる彼にしては珍しく、仏頂面でAのベットに腰掛ける。ポケットを漁っていると思ったら、いきなりAに酢昆布を差し出した。・・・何故に酢昆布?

「国木田、相当頭に来てるよ。なんせ、君は任務に行くたびにどこかしら怪我して帰ってくるからね。・・・腕がなくなって帰ってくるのはさすがにないと思ってたけど。もうちょっと身体をいたわってあげなよ。」

「すみません・・・あの、谷崎さんたちと敦さんは大丈夫でしょうか?」

「・・・話聞いてた?まあいいや、三人とも無事だよ。中島は隣で国木田に説教食らってる。」

直後、『俺は混乱などしていない!』という声と共に壁が大きく揺れたので、Aは敦に合掌した。酢昆布を食べながら。

酢昆布は、酸っぱいけれど優しい味がした。

師弟漫才、大ウケの後→


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メイデーア - 初コメ失礼します!この作品めっちゃおもろいですね。ちな、私は夢主ちゃん大好きなんで如月さんは嫌いサイドです。すんません。中也さんに何故如月さんを好きになったのかとか聞いてみたいです★ (4月6日 20時) (レス) @page34 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
タピオカパン(プロフ) - うっす、タピオカパンです。この度なぜか作品ページに飛べなくなったので、別名義で再ログインしました。ご迷惑おかけして申し訳ありません (2020年8月6日 14時) (レス) id: cfe55cf157 (このIDを非表示/違反報告)
タピオカパン(プロフ) - Yukiさん» コメントありがとうございます!見てくれるだけでも励みになりますので、お気になさらず!・・・でも登録してくれるとうれぴーです! (2020年6月28日 11時) (レス) id: cfe55cf157 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 面白いです!ログイン出来ないのでお気に入り登録できないんです(´;ω;`)更新待ってます!応援してます! (2020年6月28日 1時) (レス) id: f9f48108ec (このIDを非表示/違反報告)
タピオカパン(プロフ) - 鮎さん» ありがとうございます!たまに生存確認してやってください(-ω-)/ (2020年6月21日 15時) (レス) id: cfe55cf157 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:タピオカパン | 作成日時:2019年9月20日 15時

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