アンパン片手に横浜へ 其の弐！

【リクエスト】甘めの珈琲を一杯 ページ13

早速リクエストを頂きました。ありがとうごぜえやす・・・。
本編を進めろって？ いいじゃないのー。
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喧騒に包まれる真昼の繁華街。客引きの声で賑わう通りを一本それると、途端に静けさが辺りを包む。
人の気配がまるでないそこを、探偵社員・柳瀬Aはかけていた。行先は、『綾辻探偵事務所』。一見地味な建物だが、周りの建物が『静かすぎる』が為に、どことなく異質な雰囲気がある。＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿まるで、自分が此処にいてはいけないような。
前に訪れた時に感じたことを振り払うように頭を振る。
大丈夫、今回は書類を置きに来ただけ。直ぐ帰れる。あの妖怪爺とも会わずに・・・

そんなことを考えながら歩いていたら、後ろ肩を叩かれた。

体中の血の気が引くような感覚に振り返ると、何とも奇妙な恰好をした老人が。
その場の雰囲気にそぐわない気配は、何処に居ようとわかるものだ。「貴方、お亡くなりになったんじゃないんですか。」と、乾いた声が出た。

「行き成り物騒なことを・・・金平糖食べる？」

「いただきます。」
この人の持っている金平糖は、美味しい。狐のお面も押し付けられたが・・・何故だ。
「綾辻先生のとこにはいかないんですか？」

「今行ったら、儂は祓われてしまうわ・・・。」

呵々、という笑い声に顔を上げると、いつの間にか消えていた。
夢だと思いたいがお面はあったし、口の中の金平糖はまだ甘かった。

時間に遅れそうで足早に事務所へ駆け込むと、探偵様が仁王立ち。

「遅刻だ、アンパンの女。吊るすぞ。」

「勘弁してくださいよ、珈琲入れますから。」

返事を聞く前にお湯を沸かす。・・・この探偵のカップに砂糖を阿保程入れてやろうかと思ったが、やめよう、そんなことしたら確実に吊るされる。
淹れた珈琲を机に置く。綾辻が啜る。

「・・・中々にいい出来だ。しかし吊るす。」

「えっちょ、酷くないですか！？」

「なら炙る。」

「パワハラ！！」
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疲労困憊で扉を開くが、そこで丁度特務課の・・・辻村さんに会った。

「おはようございます、辻村さん。」

「貴方、探偵社の・・・何かあったんですか？ちょっと焦げ臭いような・・・」

「炙られました。」

「え？」

ポカンとする辻村に、Aは思った。
癒しだ。
こうも思った、
次は谷崎さんに行ってもらおう。

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もうやだ文才が無い。

申し訳ありませんでした。→←檸檬と夜叉と歌姫と。

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