【文スト×コナン】 道化師は何時でもポジティブに！

愛すべき大馬鹿野郎 ページ19

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「コナンの映画のなかで、何が一番好きですか？」

「『ベイカーストリートの亡霊』かな。コクーンに乗ってみたい。」

「『から紅の恋文』がよかった。」

「さては綾辻君、新蘭より平和派ですか？」

「ばれたか。」

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「あのさ、ちょっと思ったんだけど。」

「なんですか？」

「何かあったのか？」

乗客の殆どが集められた食堂車。人口密度がたかく、ムンムンと熱気が沸いている。
さっきから水割りをちびちびと飲んでいたゴーゴリがふと思いついたように言った。







「僕らキャラ崩壊しすぎじゃない？」

「「いまさら？」」

へあ！？と衝撃をうけるゴーゴリを他所に、他二人・・・魔人と殺人探偵はウォッカを一気飲みしてむせた。

「だってねえゴーゴリさん。前のキャラを貫いてたらあっという間に盗聴ですよ？最悪、無実の罪でお縄になるかも。そんなことになったら就職に影響します。」

「そうだぞ、俺も異能がないから安心して謎解きできるのであって、未だにあんな力があったら即実験室送りだ。」

「そーかもしれないけどさあ・・・僕は完全に正気で、人を殺さなくていい今に感謝しているし父さんと母さん、君達だって大好きさ。」

釈然としないゴーゴリの肩を、綾辻がおもいっきり叩いた。

「うわっ！！」

「・・・・・・前に出会ってたら即抹殺だっただろうな。でも、今のところは三人で仲良くやっているのだからそれでいいじゃないか。

フョードルが酔ったときに、卵焼きを食って『びゃああああう``ま``ひィィィィィ！！』なんて叫んでるのを見るのもいいものだろう？」

「ファーーーーーーーｗｗｗｗｗｗ」


そのことを思い出して椅子から転がり落ちるゴーゴリ。

自分は酔ったときにパラパラを踊りだすのだが、そんなことは覚えていない。


「ちょっと、いきなりどうしたんですか？」

このドストエフスキーは、燭台を近くに置いておくと
『ゲロ以下のにおいがプンプンするぜーッッ！！』
といって蹴り飛ばさずにはいられなくなる。

「ほっておけ、そのうち元に戻る。」

綾辻は酔うとエンドレスで「レットイットゴー」を歌いだす。
しかも滅茶苦茶流暢な英語で。
たまに、
『そーのーちーのーさーだーめー！！！』
ともいう。



酒癖が良い奴はあんまりいないのが現実だ。

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