出逢い━━━千と千尋の神隠し━━━ (ページ4)

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龍ページ4

━━━これって……まさか………り、龍！？

その龍はところどころ怪我をしていた

すると、次の瞬間、龍の鱗がとれていき、あっという間に人間の形になった

━━━え……！人間になった……！？

その少年のもとに駆け寄ると、気を失っているようだった

━━━し、死んでないよね……？

見ると、息はしているようだった

━━━よかった生きてる……でも早くしないと死んじゃう！！

━━━ここの保健室に預けるのは心配なだなぁ村山先生怖いし……

━━━私の家に連れていこうかな……
何だろう……早くしないと死んじゃうっていうドキドキがあるのに、何かが始まるっていうドキドキも、ある……病院には連れていかず、私が手当てしよう！

「先生！！私、早退します！」

「ま、待て、その人は…」

「さようなら！」

Aは少年をおんぶすると、歩き始めた

━━━男の子なのにこんなに軽いなんて……

いつも通る道とは違う、人気の少ない道を、通った

幸い、人に会うことはなく、家にたどり着いた

鍵で家を開けて、少年を二階の自分の部屋に運んだ

取り敢えず、自分のベッドに寝かせると、救急箱をとりにいった

ところが、Aの家ではとくに怪我をしないので、消毒液などの必要最低限のものしかなかった

━━━どうしよう……買いに行くしかないか……

Aは部屋にもどり、

『絶対に動かないでください！』

と書いた紙を少年の近くに置いて、財布をもって走って薬局に行った

━━━よかった薬局が近くにあって

特大サイズの絆創膏のようなものなど、必要そうなものをたくさん買った

━━━急がなきゃ……

Aは走って帰った

急いで部屋に行くと、少年はまだ目覚めていなかった

取り敢えず、買ってきたものと、家にあったもの、そしてお湯の入った桶を二つとタオル、袋を部屋に運び、手当てを始めた

まず、腕の怪我を、みた

血は止まっていたし、そこまで深い傷ではなかった

腕の血で汚れてしまっているところを濡らしたタオルで拭き、傷付近は綿で丁寧に拭いていった

そして、消毒し、さっき買った絆創膏のようなものを張り、取れないようにネットのようなものをかけた

━━━ようやく一ヶ所終わった……