１８４話 ページ39
｢身代わりって……私がユニちゃんの代わりに、その……死ぬってこと……？｣
｢代わりに死ぬ、だと語弊があるわ。あなたがアルコバレーノの少女の代わりにおしゃぶりに命の炎を燃やすの｣
命の炎を燃やすのは肉体の消滅、命の危険を伴うとリボーンくんは言っていた。
それなら私が死ぬかもしれないという結果自体は変わらないということだ。
｢現状だけだと死の危険性はAの方が低い。ここまで炎を使ってきたあの娘よりもAの方が炎は多いから。だから、あなたで復活が叶わないのなら最初から無理だったということよ｣
酷な質問をしていると自覚しているからだろうか。
フリッカは今にも泣き出しそうに見えた。
｢あなたは、昨日今日会った女の子のために、自分の命を賭けられる？｣
そんな……そんな立派な人間なわけがない。
私はまだ中学生なのに。
自分の命とユニちゃんの命なんて、そんなの自分の命に天秤は傾くに決まっている。
返事をできずにいると、フリッカは息をひとつ吐いた。
｢……自分を恥じることはないわ、誰だって自分が一番可愛いもの。嫌な事を訊いたわね｣
誰だって自分が一番可愛い。
本当に？
本当に
ツナくんは皆で帰るために自分だけが傷付いている。
そんな彼にユニちゃんと代われる選択肢があるなら、迷わず受け入れるのではないか。
獄寺くんなら、�爍隠安緻椶覆蕕海Δ垢襪呂困性瓩辰動�き受けるのではないか。
山本くんだって、自分の方が死の危険性が低いとなればきっと……いや、考えるまでもなく、だろう。
例え非戦闘員の京子ちゃんやハルちゃんだって。
こんなの、私の想像に過ぎない。
ただ理想を押し付けてるだけかもしれない。
もしかしたら皆は違う判断をするかもしれない。
｢あのね、フリッカ｣
強くなったって言ってくれた彼女にも、間違えたなんて思わせたくない。
｢私も、皆と胸を張って一緒にいたいから｣
腕が震える。
かっこ悪くても、それでも、理想の自分でいたいから。
｢やるよ、私｣
視線を鋭くして一心に見つめる。
｢よく決心したわね｣
フリッカはまた、泣きそうな顔をした。
｢少し、お話を聞いてくれる？｣
何も言わずに、私は頷いた。
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小学7年生(プロフ) - 星風みやびさん» 星風みやび様、コメントありがとうございます。3つもリクエストを頂けて助かります！ 考えてみますね！ (2021年1月4日 0時) (
レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
星風みやび - 正月で暇してたので更新嬉しいです！〇〇してみたけいなら、「好きって言ってみた」「猫耳つけてみた」「ポッキーゲームしてみた」「お化け屋敷に入ったら」がみたいです！ (2021年1月3日 22時) (レス) id: 41f261eb6e (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - シェリーさん» シェリー様コメントありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです。遅くはありますが、最後までお付き合いください^^ (2020年12月15日 23時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
シェリー(プロフ) - いつも楽しませてもらってます！続き楽しみにしてます！ (2020年12月15日 19時) (レス) id: ffb82a2b0d (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - 雛。さん» 雛。様、コメントありがとうございます。拙い文にも関わらず、楽しんでいただけたようで作者も嬉しいです^^ (2020年11月18日 18時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小学7年生 | 作成日時：2020年9月22日 23時
