１６６話 ページ21
炎が消えて、広げた腕の中で身体を大きく跳ねさせた京子ちゃんとハルちゃん。
二人が驚いたのは私がいつの間にか目の前にいたからか、それとも私の真後ろで爆発が起きたからか。
私も私で、その音のおかげで眠気が飛んだ。
爆発は獄寺くんがシールドを作ってくれたおかげで直撃はしなかった。
｢Aちゃん、ありがとう｣
こんな状況でもいつもと変わらない笑顔を向けてくれる京子ちゃん。
私もそれを真似て笑っていると、脅し材料にされていたブラックスペルの人達がユニちゃんを救出してくれていた。
何があったか分からない。
だが相手にとって不測の事態なのは敵の顔を見れば一目瞭然だ。
戦闘はブラックスペルの人とツナくんに任せるとして、今私がすべきなの地上にいる皆に怪我をさせないようにすること。
獄寺くんはSISTEMA C･A･Iを使って私達を攻撃から守ってくれた。
爆風を近距離で受けた彼は苦しそうに顔を歪ませている。
｢とりあえず獄寺くんを運ぼう。流れ弾が当たらないとも限らないし｣
上空でやり合っているトリカブトさんと
やられてしまった太猿と野猿と呼ばれた二人の代わりにツナくんが参戦し、戦闘は激しさを増した。
｢店に運んだらAもそのまま出てくんな｣
獄寺くんを担ぐバジルくんを手伝っていると、リボーンくんにそう声をかけられた。
｢私、皆みたいには戦えない。だけど、それでも少しは役に立てるよ｣
前みたいな守られるだけの私じゃない。
自分に出来ることは何か、どう動けばいいのか、それらは目の前のリボーンくんから学んだ。
ずっと指導していてくれたリボーンくんにそんなことを言われるなんて心外だった。
｢まだお前は周りが見えちゃいねえ。桔梗ってやつの視線がちょくちょくこっちに向けられてるの気付いてねーだろ。チョイスの景品に自分も賭けられたてたこと忘れんな｣
ツナくんとは少し離れた位置にいる桔梗さんとブルーベルちゃんを見る。
二人の顔は仲間の戦闘になんて向けられていない。
リボーンくんの言った通り、しっかりとこちらに向いていた。
｢相手の幻術にツナも翻弄されちまってる。こんな状況でAまで攫われちまったら戦闘に集中できなくなる。どんな行動をとるのが最善か、分からねーほど馬鹿じゃねーだろ？｣
最善の行動じゃない事なんて百も承知だ。
だけど、私はまた守られるだけなのかと、その事ばかりを考えてしまった。
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小学7年生(プロフ) - 星風みやびさん» 星風みやび様、コメントありがとうございます。3つもリクエストを頂けて助かります！ 考えてみますね！ (2021年1月4日 0時) (
レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
星風みやび - 正月で暇してたので更新嬉しいです！〇〇してみたけいなら、「好きって言ってみた」「猫耳つけてみた」「ポッキーゲームしてみた」「お化け屋敷に入ったら」がみたいです！ (2021年1月3日 22時) (レス) id: 41f261eb6e (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - シェリーさん» シェリー様コメントありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです。遅くはありますが、最後までお付き合いください^^ (2020年12月15日 23時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
シェリー(プロフ) - いつも楽しませてもらってます！続き楽しみにしてます！ (2020年12月15日 19時) (レス) id: ffb82a2b0d (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - 雛。さん» 雛。様、コメントありがとうございます。拙い文にも関わらず、楽しんでいただけたようで作者も嬉しいです^^ (2020年11月18日 18時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小学7年生 | 作成日時：2020年9月22日 23時
