１６４話 ページ19
一息つける状態になった私たち。
山本くんはスクアーロさんの様子を確認しにアジトへ戻りたいと言い出した。
彼にはビアンキさん、ジャンニーニさん、スパナさんも着いていくということで、引き止めたりせず見送ることになった。
ここで見つかっては全てが水の泡。
それだけは避けなければならないので送り出しは慎重にしなければならない。
山本くんとビアンキさんが扉を数センチ開き、そこから外を見る。
殺気はなく、今なら大丈夫そうだ。
｢ランボさんも一緒に遊びに行くもんね！｣
｢ランボ！｣
｢どこ行くの！？ どこー！？｣
さっきまで寝ていたはずのランボくんが起きて、ガラガラと勢いよく戸を開いた。
外に出ようとしたランボくんを獄寺くんが抱きかかえて持ち上げる。
張り詰めていた糸が一気に緩んでしまった。
そんな騒ぎがあったものの、私たちは四人を送り出した。
｢ツナくん、どうかしたの？｣
｢今、何か……。……気のせいか……｣
戸を閉めようとするとめぼしい物でもあるのか興味深げに外を見ていた。
｢閉めるよ？｣
｢う、うん｣
心に異物があるような顔をしたツナくん。
外に出る訳でもなさそうだったので気にせず戸を閉めた。
＊ ＊ ＊
ツナくんが無線を使って基地に戻った山本くんと話していると、ランボくんが元気に室内を駆け回る。
騒がしくしたことでツナくんに叱られランボくんは反省の様子もなく、ソファに座っていたユニちゃんに一緒に遊ぶようせがんだ。
真っ青な顔に脂汗を乗せたユニちゃんは見るからに具合が悪そうで、ツナくんも、リボーンくんも心配した。
緊張が解けた、という感じではない。
｢クロームちゃんも具合が悪そうなの｣
京子ちゃんの声に反応して私たちはクロームちゃんを見る。
呼吸を乱した彼女は｢違う……ボス｣と弱々しく伝えた。
｢……近くに……何か……います｣
クロームちゃんの発言に付け足されたユニちゃんの言葉。
電流が走ったようにビクリと肩を跳ねさせた私たちは、遅れながらも、それぞれ戦闘配置についた。
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小学7年生(プロフ) - 星風みやびさん» 星風みやび様、コメントありがとうございます。3つもリクエストを頂けて助かります！ 考えてみますね！ (2021年1月4日 0時) (
レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
星風みやび - 正月で暇してたので更新嬉しいです！〇〇してみたけいなら、「好きって言ってみた」「猫耳つけてみた」「ポッキーゲームしてみた」「お化け屋敷に入ったら」がみたいです！ (2021年1月3日 22時) (レス) id: 41f261eb6e (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - シェリーさん» シェリー様コメントありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです。遅くはありますが、最後までお付き合いください^^ (2020年12月15日 23時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
シェリー(プロフ) - いつも楽しませてもらってます！続き楽しみにしてます！ (2020年12月15日 19時) (レス) id: ffb82a2b0d (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - 雛。さん» 雛。様、コメントありがとうございます。拙い文にも関わらず、楽しんでいただけたようで作者も嬉しいです^^ (2020年11月18日 18時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小学7年生 | 作成日時：2020年9月22日 23時
