第６０話 隠し部屋 ページ12
フラフラしながらも、アラウディは立ち続けた。
そしてヴィクトルの片手に手錠をかけ、自分の方へ引っ張った。
視線を雲雀にずらす。
ア「ほら・・・チャンスだよ」
雲雀は一瞬遅れて、ヴィクトルをトンファーで殴った。
見事に当たり、ヴィクトルは後ろに下がった。
雲雀はヴィクトルでなく、アラウディに視線をやった。
その目にはまだ戸惑いが残っていた。
雲「君、何してんの？」
ア「もう少し優しい言葉はかけられないのかい？」
雲「僕は頼んでない」
ア「素直じゃないね」
アラウディは傷口を押さえ続けた。
雲雀は傷口はじっと見てから言った。
雲「休んでなよ。
その傷じゃロクに動けないでしょ」
ア「心配してるのかい？」
雲「してない」
雲雀はハッとしたように即答した。
そんな雲雀を見て、アラウディはクスッと笑った。
笑われたことに腹を立てる雲雀。
雲「何なの？」
ア「何でもないよ」
半笑いで答えるアラウディを雲雀は睨んだ。
ヴィ「言い争いはあっても、結局仲間ということか」
ヴィクトルは無表情だった。
雲雀はすぐに視線をヴィクトルに向け、睨んだ。
雲「別に仲間じゃないし」
ア「同感だね」
ヴィ「ならば、何故庇ったのだ？」
ヴィクトルがアラウディに聞くと、少しの間が開いた。
アラウディはゆっくりと口を開いた。
ア「気分的に」
.
エ「ここよ」
部屋の前に俺達はたどり着いた。
するとソフィアが扉に手を掛けた。
ソ「私が扉を開ける。
王様がいるかもしんないし・・・」
主「わかった。
エミリア、後ろにいろよ」
エ「う、うん！」
俺はエミリアを隠すように前に立った。
そしてソフィアに合図を送った。
それに答え、ソフィアは勢い良く扉を開けた。
ソ「誰もいないみたいね・・・」
ソフィアがそう呟くと、俺達は部屋の中へと入った。
主「確か・・・赤い本だっけ？」
エ「そう。
・・・これよ！」
エミリアは本棚をザッと見ると、すぐに赤い本を探し出した。
それをエミリアは奥へ押した。
ゴゴゴ・・・という鈍い音が耳に届く。
すると隣の本棚が動き、通路が出来た。
ソ「わぁ、なんかの映画みたい！」
主「はしゃいでる場合じゃないっしょ・・・」
ソ「そ、そーだけど・・・」
.
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Ren(プロフ) - 虹オオカミさん» それでも頑張ります！どーせ、暇になると思うからねー（笑）寝るのも飽きるはず……。 (2015年3月11日 21時) (
レス) id: 9eaa592448 (このIDを非表示/違反報告)
虹オオカミ(プロフ) - Renさん» わかる！時間があるとつい…ね（笑） (2015年3月11日 16時) (レス) id: 57049296da (このIDを非表示/違反報告)
Ren(プロフ) - 虹オオカミさん» 更新するよー！頑張るぜ！！ただ、休みが続くと今度は私の睡眠時間の方が多くなるからなー……。困ったもんだ。 (2015年3月10日 22時) (レス) id: 9eaa592448 (このIDを非表示/違反報告)
虹オオカミ(プロフ) - Renさん» そっかー…休みか！その代わりに更新バンバンよろしくっ！（笑） (2015年3月10日 22時) (レス) id: 57049296da (このIDを非表示/違反報告)
Ren(プロフ) - 虹オオカミさん» ありがとー！今週にはもう卒業だし、春休みが私を待ってるよっー！！ (2015年3月10日 22時) (レス) id: 9eaa592448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ren | 作成日時：2014年8月28日 23時
