占いツクール
検索窓
今日:86 hit、昨日:253 hit、合計:17,563 hit

4 ページ4

しばらくすると少女は落ち着いてきたのか、手に持ってるサイダーが静かになった。


……よかった。
別に俺はビビらせて言うこと聞かせるためにこいつを連れ去らってきたわけじゃねぇからな。
いや、むしろビビらせる方が都合が悪ぃ。

……ここは、ちゃんとこいつに謝っておくべきだな。


「…………急に大声出して……悪かったな」

「………………」


少女は俯いたまま、こちらにちら、と視線だけを向けてきた。

……多分俺がまだ機嫌悪ぃんじゃねえかって、不安なんだろうな。
完全に俺の様子を伺ってるって感じだ。


……あーっ、こういうときはどうすりゃいいんだ?
俺、落ち込んだりとか怯えたりしている奴の慰め方なんざわかんねぇよ。

……取り敢えず、サイダーは美味いぞってことだけは教えとくか。


「…………その……なんだ。それ、俺の一番好きな飲みモンなんだ」

「………………」


少女は漸く顔を上げてこちらを見た。
俺は何とか笑顔を作って話を進めた。


「……だから、さ、飲んでみてくれよ。美味いぞ」

「………………」


少女は手に持ったコップに視線を移した。
コップのサイダーは、俺が注いだ時よりも炭酸の勢いが弱まっていた。

少女は恐る恐るコップを口に近づけ、ちょびっとだけ口に含んで嚥下した。


「……どうだ?」


俺は少女に尋ねた。


「……………………」


……反応がねぇ。


「……はぁ」


俺はちょっと凹んで、下を向いて頭をがしがしと掻いた。

あ〜っ、やっぱ不味かったんかなぁ?
まぁ……好みは人それぞれだしな……。
……ん〜、でもなんかな〜、俺のイチオシの飲みモンが勧めた相手に不評っつーのも悔し…………


「ゴフッ」

「え?」


な、なんだ?今の『ゴフッ』って?
え、ま、まさかこいつか?でも何で?

俺は手の動きを止めて、頭の中を疑問符でいっぱいにしながら少女の方を向いた。


困惑する俺の目に映ったのは、




盛大に噎せ返っている少女と、空になったコップだった。

5→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (99 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
210人がお気に入り
設定キーワード:ストックホルム症候群 , シリアス , 監禁   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アフィアル(プロフ) - シルク^‐^さん» ありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです。これからも更新頑張ります。 (1月13日 18時) (レス) id: 0e81381c1e (このIDを非表示/違反報告)
アフィアル(プロフ) - かどけ氏さん» ありがとうございます!きっと一気飲みして噎せちゃったんでしょうね。これからも更新頑張っていきたいと思います。 (1月13日 18時) (レス) id: 0e81381c1e (このIDを非表示/違反報告)
シルク^‐^(プロフ) - こういう感じのお話めっちゃ好きです!更新頑張ってください! (1月13日 16時) (レス) id: bcf2c07990 (このIDを非表示/違反報告)
かどけ氏(プロフ) - 炭酸苦手だったのかな?面白いです!お気に入り、評価共にさせて頂きました!更新頑張って下さい! (1月13日 13時) (レス) id: bc69aa2553 (このIDを非表示/違反報告)
アフィアル(プロフ) - ポテチさん» ありがとうございます!これからも更新頑張りたいと思います。 (1月12日 20時) (レス) id: 0e81381c1e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アフィアル | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年8月25日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。