第10話 ページ12
廻と別れた後、私はすぐ両親といっしょに引っ越した。
新しい土地で、友達を作ることができるか不安だったが意外にもすぐできて、気づけば私は高校生になっていた。
高校生になって数ヶ月が経った日のこと。
私はいつも通り母と父、そして私の3人で夜ご飯を食べていた時。
「あぁ、そういえば!A宛になんか手紙が届いてたわよ。玄関に置いてあるからね。」
と、母から言われた。
「ほんと?じゃあ、部屋戻るときに取るね。」
私はそれだけ言って再び夜ご飯を食べ始める。
夜ご飯の後。
私は、先ほど母が言っていた手紙を取るために玄関に向かった。すると、確かに玄関には私宛の手紙が置いてあって。
その手紙をとった私は部屋に戻り、どこからきたのかを確認する。その手紙は“日本フットボール連合”というところからで。
「フットボールって、サッカーのことだよね…?」
サッカーとは、小さい頃廻とやったきり全くやっていなかったので若干怪しさを感じながら封を開ける。
するとそこには
“スポーツトレーナーに選抜されました。”
と、書かれていた。
さらに読み進めていけば、
“⚪︎月×日△時にこちらへお越しください。”
と、ご丁寧に日付と時間、そして場所の簡単な地図まで書かれていた。
行くこと前提なのかい、と突っ込みたくなるのを抑えて、とりあえず私は母に相談する事にした。
「お母さん、私宛の手紙にさこう書いてあるんだけど。これ行っても平気なやつかな?」
私が手紙を見せつつ説明すると母は、首を傾げて少し考える素振りを見せる。
「そうねぇ、お母さんこういうのあまりよくわからないのだけど。Aはどうしたいの?」
母は、私に問いかける。
私はどうしたいのだろうか。
私はどうしたいのかがわからず結局有耶無耶な答えをしてしまった。
「うーん、しばらく考えてみていい?少し考えをまとめたくて。」
「えぇ、決めたらできるだけ早く教えてね。責任者の方に連絡とかしたいから。」
母は私の答えを聞いてそれだけ言うと、もう寝なさい、と言って私を部屋に戻してしまった。
その数日後。
私はあるところに来ていた。
私が入り口付近でどうすればいいのかわからず、オロオロとしていると
「もしかして、あなたが水無瀬Aさん?」
と、話しかけられた。
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作者名:そっち | 作成日時:2023年11月30日 14時