【銀魂】笑う道化師は泣いていた【土方十四郎】

不安 ページ5

今日は新しく隊員が入ってくる日だ。


先日は毎回武州で開かれる入隊試験に大きな事件が重なってしまい、トシも俺もで行けず、自らの目で確認する事が出来なかった為、今回はどんな隊員が入って来てくれたか楽しみにしていたのだ。

ただ一つ不安な事がある。
とっつぁんが言うにはめちゃくちゃ強く若い女を入れたというのだ。

それを聞いたトシは勿論最後まで認めようとはしなかった。

かくいう俺もあまり気は進んではいない。
まだ若い女が男だらけのむさ苦しい所に来るのも勿論だし
何より真選組はいつも危険と隣り合わせな為女が入るのはあまり賛成ではない。


とっつぁんにも困ったもんだと悩んでいれば目の前からトシの姿が見えた。



｢トシ！難しい顔をしてるな！｣

｢あたりめーだろ。女なんて俺はまだ認めてねーぞ｣



そもそも此処は女禁制だと既にイライラしている。



｢まぁそう怒るな。とっつぁんの決めた事だから仕方ないだろう？｣

｢大体あの人は、｣
｢副長！もうすぐ会議の時間ですよ！早く来てください！｣



怒るトシの言葉を見事に遮るザキを殴ろうとするのを慌てて止め、3人で会議室へと向かった。

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