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お友達 ページ25

「なんでィありゃァ?」



飯を食いに食堂へと来てみればやたら騒がしいそこに目を丸くする。

あのはぐれ者のAが誰かと飯を食っているのだ。
しかもやけにでかい男。
こっちから見る限り男は至極楽しそうだ。

面白そうだと思った俺はその輪に入る事にした。



「よォ」

『よく会いますね隊長』

「え!沖田隊長!?」

「楽しそうだねィ?」

『好きでこの子と居る訳ではないです』

「き、昨日から友達になったんです!」



ね!と同意を求める男とはぁ、と溜息を吐く女。

あのマニュアル顔が無い上に、如何にも迷惑そうにしている事から恐らく男の方から一方的なのだろう。
しかし自分にはそんな事関係ない。面白いネタが見つかればそれでいいのだ。



「ヘェ、お友達ねェ…」

『私は了承してませんよ?』

「友達はいつの間にかなってるものですよAさん!」

『そしていつの間にかいなくなってるものですね』

「俺は居なくなりませんよ!」



ニヤニヤ顔の俺に対抗する様にニコニコしながら毒を吐く女。
そんな毒をものともしないこいつに神経の図太さを感じる。
じっと見ている事に勘違いしたのか男の方が慌てて自己紹介を始める。



「申し遅れました!自分三番隊の優人と申します!以後宜しくお願いします!」

『良かったですね隊長。慕ってくれる部下ができましたよ』

「お前と違ってな」

『私も皆さんのことお慕いしておりますよ』

「その減らず口今すぐ縫い付けてやろうか?」

『お巡りさんの言葉とは思えませんね』

「お巡りさんも人間なんでねィ。口の悪さくらいご愛嬌でさァ」

『自分で言ってちゃ世話ないですよ隊長?』



こんな事じゃ埒が明かない。
早々に切り上げて明日の準備でもしよう、と立ち上がった。



「えっ、Aさんもう行くんですか?」

『やる事があるのでもうお風呂に入ります』



だから付いてくるなという言葉の意味を含めて笑い返せば、仕方ないという風にお疲れ様でしたと言ってきた。

お疲れ様でした、と内心清々しい気持ちで食堂を後にした。

探し人→←好意という厄介事



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設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , シリアス   
作品ジャンル:アニメ
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さやままま。(プロフ) - 黒猫♪♪さん» うわあああ遅れましたすみません!!頑張ります!ありがとうございます!!(*´ω`*) (2018年2月10日 13時) (レス) id: 79ed4b307e (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!続き楽しみにしてます! (2018年1月14日 16時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
さやままま。(プロフ) - 高杉紗夜香さん» うわー!ありがとうございます!!めっちゃ励みになります頑張ります!!(*´ω`*) (2018年1月13日 12時) (レス) id: 79ed4b307e (このIDを非表示/違反報告)
高杉紗夜香(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください!!応援しています! (2018年1月6日 21時) (レス) id: 47ea433c10 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さやままま。 | 作成日時:2016年10月22日 8時

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