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悪夢 ページ21

『う、ああああ!!』



ガバッと飛び起きれば目の前にはまだ薄暗い影を差す襖。
そしてズキズキとする頭。

はぁ、とため息を吐き頭を抑える。


きっと昨日、あの3人に刺激されたからこんな夢を見たんだ。


イライラを抑える為に飴を噛みながら枕元の携帯で時間を確認するとまだ午前3時。
朝稽古までは時間がまだある。
しかし、もう一度眠りに就く気にもなれないので憂さ晴らしに道場へと向かう事にした。



鉄の塊を持って新たな飴を口へと転がし外へと出ればまだ少し冷たい風が肌を撫ぜる。

しかしそれが今は心地いい。

そんな心地良さを感じながら道場への引き戸を開ければ会いたくない先客と目が合った。



『お早うございます。こんな朝早くから稽古なんて精が出ますね







隊長』

「…朝から嫌なもん見ちまった」



しかし追い出す気は無いのかそのまま素振りを再開する。

私もそれに倣うように隊長のいる場所とは反対の方向を向いて素振りを始めた。


只々竹刀と刀が空を切る音だけが聞こえる。



「…お前、なんで竹刀じゃねーんでィ」

『…こっちの方がしっくりくるんですよ。私、竹刀で練習なんて数える程しかした事ないので』



それに、実践で使うのはこっちでしょう?

そう答えれば珍しく少し笑った。
というよりとても悪い顔をして笑っていた。




「廃刀令が敷かれたこの世の中で、女が1人刀で練習してたってのかィ」

『私の場合少し特殊だったもので。それよりもどうです?私と一戦交えては頂けませんか?』

「刀と竹刀じゃ割に合わねーや」

『どうぞ刀を使って下さっても構いませんよ?』

「そんな事したら土方さんに怒られちまいまさァ。てめーが竹刀使え」


そう言って予備の竹刀を投げ付けてきた。


『受けてくれるという事でよろしいんですね』

「いくぜィ」



私の声を無視した隊長は真っ直ぐに私へと向かって走り込んできた。

決闘?稽古?→←知らない場所



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設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , シリアス   
作品ジャンル:アニメ
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さやままま。(プロフ) - 黒猫♪♪さん» うわあああ遅れましたすみません!!頑張ります!ありがとうございます!!(*´ω`*) (2018年2月10日 13時) (レス) id: 79ed4b307e (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!続き楽しみにしてます! (2018年1月14日 16時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
さやままま。(プロフ) - 高杉紗夜香さん» うわー!ありがとうございます!!めっちゃ励みになります頑張ります!!(*´ω`*) (2018年1月13日 12時) (レス) id: 79ed4b307e (このIDを非表示/違反報告)
高杉紗夜香(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください!!応援しています! (2018年1月6日 21時) (レス) id: 47ea433c10 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さやままま。 | 作成日時:2016年10月22日 8時

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