怒りと憎しみ ページ19
『殺してやるって決めたんです』
そう言ったAちゃんの顔は笑っている筈なのに、ちっとも笑ってはおらず、真っ赤な目からは怒りとも憎しみとも取れる感情が溢れ出ていた。
この子をここまで変えてしまった要因は何なのか。
あんなにコロコロと喜怒哀楽を変えていた彼女が、
団子を褒めたら嬉しそうに笑う彼女が、
怪我をそのままにしてたら悲しそうにする彼女が、
俺達と話をする時に楽しそうにする彼女が、
今はただ怒りに身を任せて動くようになっていた。
｢Aちゃん、一人で、｣
『一人で抱え込まないでって言いたいんですか？仲間だから話せって？』
俺の言葉を遮り嘲るように笑う彼女。
『止めてくださいよ局長。いくら話したって私の事は私にしか分からない』
それならいっそ、私だけが分かっていればいいと彼女は言う。
その言葉に只々固まっていると、それでは失礼しますと背を向けて食堂から出ようとする彼女。
しかし、何かを思い出したのかくるりと振り返り声を出す。
『でも局長、入れて貰ったからには誠心誠意、皆様の命ある限り、真選組へと貢献させて頂きます。今後共どうぞよろしくお願いします』
態とらしく、嫌味たらしく深々とお辞儀をした後、彼女はとうとう食堂から出て行った。
静かな沈黙と大きな疑問を残して。
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さやままま。(プロフ) - 黒猫♪♪さん» うわあああ遅れましたすみません！！頑張ります！ありがとうございます！！(*´ω｀*) (2018年2月10日 13時) (
レス) id: 79ed4b307e (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！続き楽しみにしてます！ (2018年1月14日 16時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
さやままま。(プロフ) - 高杉紗夜香さん» うわー！ありがとうございます！！めっちゃ励みになります頑張ります！！(*´ω｀*) (2018年1月13日 12時) (レス) id: 79ed4b307e (このIDを非表示/違反報告)
高杉紗夜香(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください！！応援しています！ (2018年1月6日 21時) (レス) id: 47ea433c10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さやままま。 | 作成日時：2016年10月22日 8時
