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苦戦 ページ44

杏寿郎達が任務を開始してかれこれ1時間が経つが鬼は中々姿を現さないでいた。


「…おかしい、あんなに騒いだにも関わらず鬼が出てこないなんて。もしや茂と…茂家殿は鬼にまで嫌われているのでは?」

「なんで今合ってたのに言い直した!そこまで露骨に嫌わなくても良くないか!?仲間だろ!?」

「ハハハッ!頼りない先輩を仲間と呼ぼうとは、さては夢だな?」

「現実だわ!クソっ!俺だってなぁ、伊達に鬼殺隊やってるわけじゃないんだ!アレ以降鬼だって沢山倒して来たんだぞ!」

「・・・。」


茂利は怒りに任せて近くにあったカベを叩いたつもりだったが、それを見て杏寿郎が笑顔で固まった。


「何だよ、まだ何か言い足りないってか?」

「利茂殿っ走れ!」

「惜しい!ぎゃくなんだよ!ぎゃ、く。」


杏寿郎があまりにも必死にな顔になるかと思えば、鼻息のようなものが当たった。
茂利は恐る恐る振り向くと、そこには牛の様な長い角を生やした鬼が茂利を見下ろしていた。


「え、あっ、えとっ!」

「だぁれだ!俺のシマに男を入れたのはぁぁ!臭いのが移るだろうがぁぁ!!」


鬼の屈強な腕が茂利に向かって振り落とされるが、間一髪の所を杏寿郎に腕を引かれて助けられる。


「た、助かった!ありがとうっ煉獄!」

「礼を言うのはまだ早いぞ!構えろ!!」


鬼は砲口を上げるとあまりの大きさに2人は耳を塞いだ。


「臭いっ!臭いっ!男臭い!!!」


鬼は鋭い角を向けて杏寿郎に向かって突進してくる。
刀でその攻撃を防ぐも、力がある突進に圧されていた。


「本当っ牛の様に強い力だっ!」

「煉獄っ!!」


茂利も応戦しようと刀を構えて飛びかかるがそれに気付いた鬼は首を振り、杏寿郎諸共なぎ払う。
鬼によって投げ飛ばされる際、杏寿郎は茂利を守る様に服を掴むと安全な方向へと飛ばした。

飛ばされた先で杏寿郎は頭を強打し血が流れ出たため、意識が朦朧とし始める。


「なっ、煉獄!?馬鹿かお前は!俺を庇ってどうする!」

「茂利殿…前…。」


意識が朦朧とする中、杏寿郎は鬼を指差す。
鬼は2人を待つわけがなく先程と同様、鋭利な角を向けて殺そうと突進していた。


「ーっ!かかってこいや!鬼ぃ!!」

「うぉおおおおっ!!」


茂利は覚悟を決めて刀を構えた時だった、鈴の様な音が聞こえると突進していた鬼が突然真横へと吹き飛んだのだ。

鳥の面→←初めまして、君が嫌いです。



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あまね(プロフ) - 続き気になる! (9月29日 0時) (レス) @page50 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーたん(プロフ) - meさん» いつも読んでくださりありがとうございますっ!!少しずつですが完結まで頑張っていこうと思います! (2020年10月22日 15時) (レス) id: 3f898f19d6 (このIDを非表示/違反報告)
me(プロフ) - 右の星を押したら既に投票済みでした..いつも楽しく読ませてもらってます!続きもがんばってください! (2020年10月22日 12時) (レス) id: 47178bfabc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴーたん | 作成日時:2020年5月13日 14時

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