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鳥の面 ページ45

「え、な、なに?」


土煙が立ち上がる中、杏寿郎の様子を気にしながら刀を構える。
恐る恐る前に出るとゴロッと音がして茂利の前に鬼の頚(ソレ)が転がった。


「タッ、助けッ・・・ー」

「へっ・・・?」


助けを求める視線に茂利は戸惑っていると金属音が聞こえ、鬼の蟀谷目掛けて一本の刀がトスっと静かに突き刺さった。
その刀にははっきりと【悪鬼滅殺】と彫られている文字を見て助けが来たかと喜ぶも、よく見ると打ち消すように縦に線が走っていた。

怪しく光る刀が不気味に見えて嫌な汗が頬を伝い、鈴の様な音がこちらに近づいている事に気付く。


杏寿郎を守るように茂利は構えていると音が近くで止まる。
しかし周りを見渡しても鬼の亡骸以外に何もない。
唾を飲んで瞬きをした瞬間目の前に黒い鳥のお面をした人物が首を傾げて立っていた。
何かを確かめるように鳥の面が顔に近づくが、まるで心臓を握られているような感覚に呼吸が荒くなる。


「ひっ!?」

『シー・・・。』


思わず出た声を塞ぐように口に手を当てられ、お面の奥に青白く光る瞳が睨む様に細められるのがわかった。


『・・・どけ。』

「はっ!?」


体を押し退けられ尻もちをつくも、お面の奥から聞こえたその声に聞き覚えがあった。

お面の者は意識が朦朧としている杏寿郎の横に膝を着いた。
少し様子を伺ったあと、刺激しないように己の膝に寝かせる姿を見て茂利の中で一つの確信が生まれた。


「な、なぁっお前ってもしかしてッ・・・−」


Aか?と紡ごうとした途端、鬼の蟀谷に突き刺さっていた刀が吸い込まれるようにお面の者の手に収まると、キンッと静かな音を立て茂利の前で剣先が止まった。

コンバンワ、サヨウナラ→←苦戦



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あまね(プロフ) - 続き気になる! (9月29日 0時) (レス) @page50 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーたん(プロフ) - meさん» いつも読んでくださりありがとうございますっ!!少しずつですが完結まで頑張っていこうと思います! (2020年10月22日 15時) (レス) id: 3f898f19d6 (このIDを非表示/違反報告)
me(プロフ) - 右の星を押したら既に投票済みでした..いつも楽しく読ませてもらってます!続きもがんばってください! (2020年10月22日 12時) (レス) id: 47178bfabc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴーたん | 作成日時:2020年5月13日 14時

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