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母上 ページ25

『母上〜、今日はお隣の佐藤さんから沢山野菜を…母上?』


朝、掃き掃除を終えて貰った野菜を持って母がいるであろう厨房へ向かう。
いつもなら心地の良い食材を切る音が響いているのに妙に静かだ。

不思議に思い厨房を覗くとなんと母上が口から血を流して倒れているではないか。


『っ母上!?六郎!!父上に母上が倒れたと報告しろ!』

「カァ!!カァ!!」


鎹鴉の六郎が飛んだのを見てAは瑠火の口元に耳を当てる。


「ハァ…ハァ…ッ」

『…良かった、息してる。』


安堵のため息をこぼすと、背後から物凄い勢いで槇寿郎が厨房へと入ってきた。


「A!!!瑠火がどうしっーー瑠火!?」

『父上は母上を安静な所へ、私は急いで医者を呼んできます!』

「あぁ!頼んだっ!!」


その場を父上に任せてAは医者を呼びに向かおうとすると、眠たい目を擦りながら廊下に出ている杏寿郎と遭遇する。


「姉上…?そんなに急いで何処へ?」

『杏寿郎、私はお医者様を呼びに行ってきます。』


杏寿郎を抱き上げてそっと寝癖を直してやれば、不思議そうに首を傾げた。


「お医者様…?誰か怪我をしたのですか?」

『…母上が倒れたの、だからお姉ちゃんは急いでお医者様を呼んでこなくちゃいけない。』

「母上、がっ!?」

『今父上が安静な所に運んでくれてるから、父上の指示があるまで貴方達は部屋で待ってなさい。』

「お、俺も一者にっ!」

『杏寿郎。』


Aは首を振ってそっと床に下ろすとその小さな体を抱きしめた。


『私や父上が見れない今、千寿郎を守れるのは貴方だけなの、全うしてくれるね?』

「…っはい!」


涙を流すのを我慢している杏寿郎よ頭を撫でるとAは直様医者を呼びに家を出たのだった。

母上-2→←俺達の姉上



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あまね(プロフ) - 続き気になる! (9月29日 0時) (レス) @page50 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーたん(プロフ) - meさん» いつも読んでくださりありがとうございますっ!!少しずつですが完結まで頑張っていこうと思います! (2020年10月22日 15時) (レス) id: 3f898f19d6 (このIDを非表示/違反報告)
me(プロフ) - 右の星を押したら既に投票済みでした..いつも楽しく読ませてもらってます!続きもがんばってください! (2020年10月22日 12時) (レス) id: 47178bfabc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴーたん | 作成日時:2020年5月13日 14時

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