眠れない夜 ページ7
姉上が鬼殺隊に入る為の修行を始めた。
大好きな細く優しい手が刀を振るう事によって豆や傷が目立ち始めたと同時に俺は姉上がどこか遠くに行ってしまうんではないかと胸が痛くなった。
「姉上・・・。」
『なぁに?杏寿郎。』
「手を・・・寝れないので手を繋いでください。」
『ふふ、甘えたさんだね。いいよ。』
姉上は一緒に寝るときは決まって左側で寝る。
理由を聞くとひどく悲しい顔をするので聞くのをやめた。
「明日・・・藤襲山に行ってしまわれるのですね。」
『うん、必ず杏寿郎の待っているこの家に帰ってくるからね。』
「は・・・い。」
たまに姉上の瞳を見ていると息が出来ないくらいに苦しくなるのは何故なのか。
その瞳に自分以外映してほしくないと思ってしまうのは何故なのか、当時の自分には分からなかった。
「あ、ね・・・うえ。」
『おやすみ杏寿郎・・・いい夢を。』
眠る最後に見た姉上の顔は酷く穏やかで母のように綺麗だと、心から思った。
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あまね(プロフ) - 続き気になる! (9月29日 0時) (レス) @page50 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーたん(プロフ) - meさん» いつも読んでくださりありがとうございますっ!!少しずつですが完結まで頑張っていこうと思います! (2020年10月22日 15時) (レス) id: 3f898f19d6 (このIDを非表示/違反報告)
me(プロフ) - 右の星を押したら既に投票済みでした..いつも楽しく読ませてもらってます!続きもがんばってください! (2020年10月22日 12時) (レス) id: 47178bfabc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴーたん | 作成日時:2020年5月13日 14時