理想と妄想。・２【短編集】

Ｊ２ ページ40

ふぅ〜なんとか、もう少しで終わるかな。

んーーっっ、伸びをして…


?「お疲れさん。頑張ってんな。」

「ひゃっ！」

冷たい缶コーヒーを頬に当てられ、
変な声が出る。


振り向くと、

「田中さん…！」

樹「ちゃんと休憩しないと駄目だぞ。」


私の横の席に座り、コーヒーを飲む田中さん。

目で催促されたので、私も一口…。


「…田中さん、残業？ですか…？」

樹「女の子1人で残業させる訳ないじゃん。

あ、いや…違うかな…」


なんか1人で考え込む 田中さん…？


樹「…橘は、失敗も多いけど、
いつもグチも言わず、頑張っててさ、

そう言うとこ本当にエライなって俺 思ってる。

見てると俺も頑張ろって思うし…
いつも見てる…いやっっだから…

好きだ…！」


うそ…っっ？

「あの…私も、ずっと…好きでした。」


樹「マジ？めっちゃ嬉しいんだけど！」


「私も夢みたいです(笑)」


優しく頭を撫でる、田中さん…

見つめると…自然と重なる唇…


樹「ちょっと来て…」

手を引かれ連れて行かれたのは、

大きなソファがある応接室…

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