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◎愛の結晶 翔side ページ10

ふらっていうか、ドサッと倒れ込んだニノ。

 


咄嗟に身体を支えたけど、全く身体に力が入ってなくて意識も朦朧としている。

 
 
潤「翔くんっ、とりあえずここにっ!」


身体から伝わる熱にも驚いて身動きが取れなかった俺だけど、潤の言葉でハッと我に返った。

 



翔「ニノっ、しっかりしろ、」

 

ソファーに寝かせたけど目も閉じられたまま。

 

 


智「あっ、握ってくれた、!」

 

 
祈る様に手を握っていた智くんが声を上げる。

 
体温計を探してた潤も駆け寄ってきて、4人でソファーを囲んだ。


 
 

 
和「ん…は、はぁっ…」

 
雅「にの!!」

 
潤「和、分かるか?」

 
和「…ん、」

 


薄っすらと開かれた瞼の奥で、潤んだ瞳が揺れている。

 
 

智「我慢してたんだろ…気付けなくてごめんな…」

 
和「…ごめ…なさい……」

 
翔「隠してたのは良くないけど、たぶん俺もニノと同じことすると思う。叱ってやりたいけど叱れないわ。」


潤「うん。俺も。」

 
雅「ここじゃあれだから、早くお家帰ろ!ニノ、背中乗っていいよ。」



 

雅紀が背中を向けてニッコリ笑う。

 
ニノも反抗できないほど辛いみたいで、ゆっくりと身体を起こした。

 


智「おっと、いいよゆっくりで。」

 
でも眩暈がするのか身体が前に倒れかけて。



 

智くんが前から肩を支えて背中をさすった。


 




ソファーに座るニノに雅紀が近づいて背中に乗せると、ニノは雅紀の背中にしがみつく。

 

ハンバーグのような手はキュッと雅紀の服を握っていて。



 
頭はぐったりと雅紀の肩に預けた。


 

 



和「はぁ、…ふ、はぁ……ん…」


 
雅「ニノあっついなぁ…あとちょっとだけ頑張ってね…」

 
苦しそうに呼吸を繰り返すニノ。

 

重たそうな瞼は車に着く頃には閉じられていた。

 
 


雅「あ、寝ちゃった?」

 
潤「うん。安心するんじゃない?」

 
雅「そうかなぁ。それなら嬉しいけど。」

 
智「膝枕するわ。起こさないで寝かせられる?」

 
翔「OK、ちょっと待ってね、」


 


体力の限界をゆうに超えていたのであろうニノは、少し動かしたくらいじゃ起きない。

 

無事に智くんの膝に頭を乗せられて車は発車した。

 
 






和「ん、じゅ、くん…ここ、…」

 

家について部屋のベッドに寝かされて目を覚ましたニノは、すっかり甘えん坊モード。
 

少し離れようとした潤に対して子犬のような目を向けた。

◎愛の結晶 潤side→←◎愛の結晶 和side



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chun(プロフ) - 恋の方程式 (2014年9月21日 21時) (レス) id: ae6611c5ae (このIDを非表示/違反報告)
未菜(プロフ) - 相葉くんの喘息や智くんの膝は本当ですか? (2014年7月26日 8時) (レス) id: 128212235d (このIDを非表示/違反報告)
み~こ - めっちゃ感動しました! (2014年3月9日 0時) (レス) id: 8fa4a65b23 (このIDを非表示/違反報告)
ウル - あいーー!!やっぱ、嵐はいいですねぇ・・・ww (2013年11月26日 15時) (レス) id: d33fa9f943 (このIDを非表示/違反報告)
幸翔(プロフ) - リクエスト応えてくださり本当にありがとうございます!!! とてもステキなお話でした・ω・ まさに私が読みたかったお話でした♪ 本当に、ありがとうございました (2013年5月21日 8時) (レス) id: 952cfd1469 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風月 | 作成日時:2013年4月7日 16時

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