☆災難続き 翔side ページ47
「今から帰るんですけど、僕これから打ち合わせが…」
「はい、はい…あと10分くらいで出ないといけなくて…」
「わかりました、ギリギリまで…はい、…はい…」
ソファーからマネージャーを見上げる。
話は、…
頭が回らなくてよく分からなかった。
でも時折漏れて聞こえるニノの声だけは判断出来て。
その小さな声を聞くだけで少し安心出来る自分がいた。
電話を終えたマネージャーが俺に目線を合わせて優しく微笑む。
ズキズキと痛む肩に顔を歪ませながらも、俺はマネージャーの目を見つめた。
マネージャー「今ニノくん来てくれるって言うからさ。僕もうちょっとで打ち合わせいかなくちゃなんだけど…ギリギリまで一緒にいるから。」
翔「い、いよ…1人でへーき…だから…」
マネージャー「実感無いのかもしれないけど、1人にしちゃいけないくらいの高熱だからね?」
いつの間にか挟まれていた体温計を取り出して、目の前にクイッと差し出された。
マネージャー「40,1℃。ほんとなら強制搬送だよ。」
悲しそうな顔をするマネージャーは、本当にギリギリまで看病してくれて。
マネージャー「あと20分くらいで来てくれるから!!寝て待っててね!?」
ドタバタと楽屋を後にした。
翔「はぁっ……はぁ、…ぅぅ…」
1人になると、無意識に抑えていた呻き声が漏れ始める。
しんどい…
肩の痛みを逃がしたくて体勢を変えようとしたけどそれさえも痛みが伴ってダメだった。
ニノ…
早く来てくんないかな…
申し訳ないという思いももちろんあるけど、それ以上に心細さが勝る…
この時初めて心が疲れてるんだって実感した。
和「しょーちゃーん…」
熱と痛みから汗が流れ落ちるのを感じる中、そっと楽屋のドアが開いた。
翔「にの…」
ソファーに横たわる俺を見つけたニノは、ニッコリして中に入ってきた。
和「お疲れ様。一緒に帰ろうね?」
翔「ん…」
和「肩痛めちゃったって?ちょっと診せてね…」
服の隙間から肩を覗いたニノは眉を下げて困ったように笑う。
和「腫れてるねぇ…動かさない方がいいからさ、家帰ったら固定しようか。」
小柄なニノが一生懸命俺を支えてくれて。
やっとの事で帰宅した。
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chun(プロフ) - 恋の方程式 (2014年9月21日 21時) (レス) id: ae6611c5ae (このIDを非表示/違反報告)
未菜(プロフ) - 相葉くんの喘息や智くんの膝は本当ですか? (2014年7月26日 8時) (レス) id: 128212235d (このIDを非表示/違反報告)
み~こ - めっちゃ感動しました! (2014年3月9日 0時) (レス) id: 8fa4a65b23 (このIDを非表示/違反報告)
ウル - あいーー!!やっぱ、嵐はいいですねぇ・・・ww (2013年11月26日 15時) (レス) id: d33fa9f943 (このIDを非表示/違反報告)
幸翔(プロフ) - リクエスト応えてくださり本当にありがとうございます!!! とてもステキなお話でした・ω・ まさに私が読みたかったお話でした♪ 本当に、ありがとうございました (2013年5月21日 8時) (レス) id: 952cfd1469 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風月 | 作成日時:2013年4月7日 16時